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岡野あつこと柳田康男弁護士のよくある相談

妻の言葉の暴力とネグレクト

妻の恵さん(57歳)は、2人の子どもたちがいる時は妻としても母としても申し分がなかったと隆さん(60歳)は言います。
2人の子どもを立派に育て上げ、上の娘さんを嫁がせ、下の息子さんも大学病院に勤めるまでになり、子供たちは家を出ました。 

さあ、これからは夫婦2人の穏やかな生活が始まる、と思い始めたころでした。 
恵さんの言葉遣いや態度が変わってきたといいます。 
おとなしく、文句も言わない夫に対して、荒い言葉を投げつけるようになりました。 
「あなたって本当につまらない男よね」 
「あなたといると退屈で仕方ないわ」 

突然の妻の変貌に驚きながらも、これからは家事などを積極的に手伝うようにしようと、 
「ゴミを出してこようか?」 
「買い物に付き合おうか?」など、思いつくことを夫は次々に提案してみました。 
ところが、妻はますます冷たくなるばかりでした。 

話しかけても返事もしない。さらに続けると、これ見よがしに大きなため息をつく。 
一体何が起こったのか、夫にはさっぱりわかりませんでした。 
夫はこれまでの長い間、仕事のことだけを考えていたのです。 
家庭のことは妻に任せっきりで、安心していたといいます。 
こうした長い間のツケが廻ってきたのだと、私には思われました。 

そのうちに、夫の洗濯物だけが洗濯されないようになり、仕事が終わって帰宅しても、食事が用意されておらず、妻の帰宅時間が深夜近くになることもありました。 
「僕の何が気に入らないんだ?」 
「いけないところがあるなら直すよ」 
夫が何を言っても、妻にはまったく取り合う様子がありませんでした。 

そんなことが1カ月ほど続いた時、 
「あなた! 仕事バカもいい加減にしてよ!」 
「どういう育ち方をしてきたのかしら?」 
「あなたみたいな仕事以外に脳がない男と今まで暮らしてきただけでも 
ありがたいと思ってほしいわ」いきなり妻が怒鳴り始めました。 
ここまで来ると、完全に言葉の暴力といえるでしょう。 
この時点で、妻にここまで言わせる原因が一体何かを夫はしっかり振り返って、2人で話し合うことが必要になります。 

「僕にどうしてほしいんだ?」と問いかける夫に、 
「あなたになんか、私を満足させられるわけがないわ!」 
と妻は厳しい目で睨みつけました。そして、 
「あ~、つまらない人生だった。私の人生を返してちょうだい!」と言い放ちました。 

ついに夫はストレスが限界に達し、体調不良が起き始めています。 
どうすれば、あの優しかった、明るい妻が戻ってくるのかわからない… 
と落ち込んでしまっている夫に、私は言いました。 
『もう、時間を戻すことはできません。 
過去にしがみつくことはやめて、今に集中することが大切です。 
〝なぜ、変わってしまったんだ?〟と振り返ってばかりいないで、今の妻とこれからどうやって〝幸せな老後〟を過ごしていくかを考えましょう』 
そして、 
『このままでは、妻はそのうち家を出て行ってしまうでしょう。 
そして、熟年離婚となり、1人っきりの〝寂しい老後〟が待っています』と。 

長い間放っていた妻からの老後の「逆襲」を甘くみてはいけません。 
今なら、まだ間に合うかもしれません。

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