| (1)子どもの気持ち |
| 離婚によって、今までひとつ屋根の下で暮らしてきた親の一方と離ればなれになる、そんな子どもの気持ちになってよく考えてみることが大切です。子どもは、特に年齢が低ければ低いほど、親は子どものために生きていると信じています。その信頼する二人の親が別れ、自分も一方の親と別れなければならなくなった、これは正に子どもにとっては天変地異にも等しい大事件です。自分は一方の親に捨てられたと感じ、それがトラウマになることもあります。 |
子どもがある程度の年齢で、両親が離婚しなければならなくなった原因というものが理解できていたとします。それでも、一方の親がいなくなるということは事の重大さがわかるだけに、大きな喪失感・動揺・悲しみ・怒り・虚無感にとらわれます。
子どもにとって両親の離婚という事実は、両親が決定してしまえばもうただ受け止めるしかないのです。自分の力ではどうすることもできない、他の道は全くない、だからこそ苦しい子どもの立場を深く理解してあげて欲しいものです。 |
子どもは、いかなる理由によって両親が離婚しても、心のどこかで再び離婚前のような家族が揃う生活を願っていることもあります。生まれて初めて置かれた環境、家族の形態が原型となっているので、それ以外の状態にあることに強い不安や違和を感じるのです。
ですから、一方の親が新しいパートナーと再婚した場合、そこでまた大きな衝撃を受けることになります。潜在的に抱いていた希望の道がそこで絶たれてしまったのですから、新たな悲しみや絶望感を味わうのです。
また、自分が属する新しい家族の中で、弟や妹が誕生した場合に強い嫉妬心や疎外感を感じる子どもも少なくありません。 |
このように、離婚した親の子どもは、複雑な感情を持たざるを得ない状況に置かれるのです。親自身も傷ついています。
経済的なことから何から大変でしょう。でも、一番に考えなければならないのが、子どもの気持ちです。子どもの淋しい不安な気持ち、苦しみを最小限にしてあげることを忘れないで欲しいものです。 |