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法律知識

2. 子どもの環境

(1)子どもの気持ち

離婚によって、今までひとつ屋根の下で暮らしてきた親の一方と離ればなれになる、そんな子どもの気持ちになってよく考えてみることが大切です。 子どもは、特に年齢が低ければ低いほど、親は子どものために生きていると信じています。その信用している二人の親が別れることにより、 自身も一方の親と別れることとなった。子供にとってこれは天変地異にも等しい事柄です。 自分は一方の親に捨てられたと感じ、それがトラウマになることもあります。

子どもがある程度の年齢で、両親が離婚しなければならなくなった原因というものが理解できていたとします。 しかし、一方の親の不在である深刻さがわかるだけに、大きな喪失感・不安・寂しさ・怒り・虚無感にとらわれてしまいます。
子どもにとって両親の離婚という事実は、両親が決定してしまえばもうただ受け止めるしかないのです。他の道は全くもってない、自力ではどうしようもない、それゆえに苦しい立場にある子どもを深く理解してあげて欲しいものです。

子どもは、如何なる理由によって両親が離婚したとしても、心の中では再び離婚前の家族での生活を望んでいることもあります。 家族形態の原型が生まれて初めて置かれた環境となっているので、それ他の状況にあることに強い不安や違和感を覚えるのです。
ですから、一方の親が新しいパートナーと再婚した場合、そこでまた大きな衝撃を受けることになります。 無意識に抱いていた期待が、そこで絶たれてしまい、新たな悲しみや絶望感を味わうのです。
また、自身の新しい家族において、弟や妹が生まれた場合には、強い嫉妬心や疎外感を感じる子どもも少なくありません。

このように、離婚した親の子どもは、複雑な感情を持たざるを得ない状況に置かれるのです。親自身も傷ついています。
経済的なことから何から大変でしょう。でも、一番に考えなければならないのが、子どもの気持ちです。 子どもの淋しい不安な気持ち、苦しみを最小限にしてあげることを忘れないで欲しいものです。

(2)子どもの環境の変化

一方の親と別れて暮らすことになった、引越をして新しい家に住むことになった、転校した等、離婚によって、子どもは大きな環境の変化を経験することになります。
子どもは大人よりも環境の変化に順応し易い、とは言います。実際、新しい環境の中すぐに友達もでき、すっかり馴染んでいるという場合もあるでしょう。 しかしその場合でも、子どもなりに与えられた環境の中で自分がどうしたらいいか、ということを考えて努力しているのです。

小さい子どもで天真爛漫に見えても、決して自然に振る舞っているばかりではないのです。大人がびっくりするくらい色々なことを感じ、考えています。
そうした子どもは知らぬ間にストレスを溜め込んでいることも少なくありません。 子どもが言うことを素直に聞き、非常にいい子でいる、と感じたら無理をしているのではないか?と子供の様子を気遣ってみるべきです。 子どもでも、大人でも同じですが、人間は辛いときには泣いた方がいいのです。怒りがあればそれをぶつけていいのです。

大切なのは、子どもと向き合ってよく話し合うことです。子どもは、この環境の変化の様々な点について質問してきます。
その時、嘘をつくことだけはやめた方がいいでしょう。それが嘘だと判明すれば、子どもは一番信頼する親に見捨てられたと思い、大きな失望となるに違いないでしょう。 親子関係にひびが入ることも考えられます。人間不信に陥ったり、その後人間関係を築いていくことに困難が生じるようになってしまいます。 それから、別れた一方の親の悪口は、言わないことです。
子どもにとっては、どんな親であっても別れがたい、忘れがたい愛しい存在なのです。

どんな環境変化が起ころうとも、親は子どもを愛すことは何があろうと変わらない、このことを子供へ明確に伝えておくべきです。 子どもは、いつどんな時もありのままの自分を抱きしめ、受け止めてくれる親の存在によって安心し成長していくのです。
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