アル中の夫との結婚生活/I.Y.さん(44歳)
私は看護師で、夫は同じ病院で医療事務を担当していました。いわゆる職場結婚です。私は小さいころから愛情をあまり感じられない環境で育ったため、幸せな結婚生活というものにあこがれていました。一方、夫も母親とあまりうまくいっていなかったようで、似たもの同士だった気がします。結婚後10年の間、私は夫の親と同居しながら長男の嫁としてがんばってきました。30歳を過ぎてから、私たち夫婦はよく言い争いをするようになりました。その理由はいろいろあるのですが、中でも私が我慢できなかったのは夫の酒癖です。普段はおとなしい人なのですが、酒に酔うとまったく性格が変わってしまい、暴れだしてしまうのです。しかも、夢遊病者のようにあちこち歩き回り、そこらじゅうに放尿する始末。子どもが生まれてからもその状況は変わらず、私は悩んだあげくクスリで自殺を図ったこともありました。ある日、私は友人に紹介されてアル中専門のクリニックへ相談に行きました。医師の診断は“アル中”。そのうち幻覚が現れるかもしれないと言われ、ショックを受けました。夜中に大声を出して暴れる音で起こされ、“殴られるかもしれない”という恐怖で眠れない日が続きました。その後、私たちは会話を交わすこともほとんどなくなり、夫は頻繁に無断外泊をするようになりました。背広の内ポケットから出てきた避妊具を見て、夫が不倫をしていることがわかり、私は離婚を考えるようになりました。ただ、愛人ができても酒癖の悪さは治らず、かえって酷くなる一方でした。離婚を決意したのは結婚から13年目、怪我をした子どもを学校へ迎えに行くことになっていた夫が、その日に不倫相手とデートしていたのがわかったときです。その日、平然と外泊した夫はそのまま自分の部屋で彼女と長電話していました。そしてその後には部屋中がオシッコの海…。私はそれを雑巾で拭きながら、“もうこんな生活はやめる!”と決めたのです。翌日から行動開始。隣町に2DKのアパートを借りて、子どもを連れて別居に踏み切りました。同時に調停も始めましたが、夫側から提示された慰謝料は100万円で、しかも分割。私はこれまでの苦労の代償があまりにも少ないことに憤り、“冗談じゃない!”と突っぱねました。結局、弁護士さんの力でなんとか話がまとまり、半年後に離婚が成立しました。いまは苦労から解放されたという安心感でいっぱいです。

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