ペンネーム：匿名希望の方からの相談

夫の不倫が1年経っても許せない

夫の不倫を見つけてから1年近く経ちましたが、私は今でも夫を許せず、離婚したほうがいいのか悩んでいます。

夫は不倫の発覚後、私に謝罪し、それからは夫なりに反省し、私に尽くしてくれているように思います。
しかし、私はいまだに夫を許せず、苦しい毎日を送っています。

夫は私に多くの嘘をついていました。
たとえば、出張だと言って、不倫相手と旅行に行っていたこともありました。
しかも、たちが悪いことに、私へのおみやげとして、夫は出張先（だと私に言っていた場所）の名物までわざわざ用意していたのです。
その不倫旅行から帰ってきた夫の荷物を、私が整理して片づけたことを思うと、ますます苦しくなります。
それ以外にも、夫は出会い系サイトに登録していたり、ネットに私の悪口を書き込んでいたりしていました。

こうしたこともあって、私は夫のことが何もかも信じられなくなり、今でもすべて疑ってかかってしまいます。

夫を許せず、自分自身も苦しい

私は苦しくて、夫に多くの制裁を与えました。

夫の会社は厳しいため、不倫したことが判明すれば、夫は間違いなく左遷や降格になります。
夫は上昇志向や出世欲が強いので、不倫のことを会社にバラされたくないはずだと思い、私は毎日、脅すように夫に「離婚したい」と言い続けました。
それに対して、夫はこれまでずっと「離婚したくない」と主張していたものの、最近になって「離婚しようか」と言うようになってきたのですが…。

我が家は2歳と5歳の子供がいますが、こんな家庭環境は子供たちにとっても良いはずがありませんし、夫の不倫を許せない私自身も苦しいです。
心療内科を受診したり、カウンセラーに相談したりもしましたが、私の心は閉じたままです。

ただ、不倫以外にも、夫に対して腹が立つことは多々あります。

夫の不倫が発覚する前から、元々私たち夫婦はセックスレスでした。
それは夫がいつも「疲れた」「眠い」と言って、すぐに布団に入って寝てしまい、セックスする機会がなかったからです。
にもかかわらず、夫は「セックスレスの原因は私にある」と言うのです。

そのほかにも、夫の不倫が発覚した後、夫の車は処分したのですが、最近になってまた「車が欲しい」と言ってくるようになったことも、腹立たしくて仕方ありません。

やはり、夫と離婚したほうがいいのでしょうか。

カウンセラーからの回答

夫の浮気を許せないと思うのは当然のことだが

相談のメールをいただき、ありがとうございます。

幸せな家庭生活を送っていたら突然、夫の不倫が発覚し、あなたの心が壊れ、悲しみでいっぱいになった様子がうかがえます。
夫を信じていただけに、大変つらかったことでしょう。
1年経ってもまだ夫の浮気を許せず、「これからどのようにして生活していけばいいのか」と毎日悩まれているお気持ち、よくわかります。

あなたはこれまで家事に育児にと頑張ってきたと思います。

夫が不倫していた頃を振り返ってみてください。
幼いお子さん２人の子育ては目が回るほど忙しくて大変で、夫に気を配る余裕などなかったかもしれません。

それは当然ですし、仕方がないことでしょう。
しかし、多くの男性がそうであるように、あなたの夫も甘えん坊で「いつも自分を優先してほしい」と思っていた可能性もあります。

もちろん、だからと言って、夫が不倫をしていいわけではありません。

世の中には「浮気」ではなく「本気」になってしまい、妻に離婚を迫る夫も多くいます。
ただ、あなたの夫は不倫が発覚した際、すぐに妻に謝罪し、反省する姿勢が見られたとのこと。
それは、夫が心から反省しており、不倫も本気ではなかったということではないでしょうか。

子供のためにも夫婦関係の修復を考えてみては

夫の不倫が発覚して１年経った今も、あなたが夫を許せない気持ちはよくわかります。

ただ、離婚はいつでもできます。
お子さんたちのためにも、もう一度、夫婦関係の修復を目指してはいかがでしょうか。

まず今後について、夫婦だけでなく、あなたや夫が信頼している第三者を交えて話し合うことをおすすめします。
たとえば、夫の両親や友人、仲人などといった第三者と一緒に、夫婦間の約束事などを決めるといいでしょう。
場合によっては、不倫相手の女性への損害賠償請求（慰謝料請求）を検討してもいいかもしれません。

いずれにせよ、「不倫は妻や子供をはじめとした家族や親族、周囲の人をこんなにも傷つける行為であり、良いことは何もない」「二度と不倫はしない」と、夫に思わせるようにするといいでしょう。

夫婦関係の修復には時間も労力もかかって大変ですが、お子さんたちのためでもありますので、強い気持ちを持って頑張りましょう。

とはいえ、これから夫婦関係の修復を目指すにあたって、いろいろと不安な気持ちもあると思います。
そんなときはお一人で悩まず、一度私どもに相談することもご検討ください。
あなたが幸せになれるよう応援しています。