
セックスレスの妻と離婚するべき?妻にセックスを拒否されて辛いです【メール相談】
セックスレスが続き、妻に拒否され続けることは肉体的にも精神的にも辛い状況です。
長引けば、「愛されていないのでは?」と感じ、離婚を考える方もいるでしょう。
セックスレスは夫婦関係の危機を招きますが、対応次第では、解決の糸口が見つかるケースも少なくありません。
今回の相談者様のケースでは、まず離婚すべきなのか?修復を目指すのか?
もしやり直す場合はどうしたらいいのか?
夫婦関係修復率99%の離婚カウンセラー岡野あつこがアドバイスします。
相談内容
ペンネーム:あずきちさんからの相談
セックスレスで妻との離婚を考えるように
私は年齢は58歳、東京都在住の会社員で、52歳の妻と高3の娘の家族3人で暮らしています。
妻とはここ4~5年セックスレスであり、離婚を考えています。
私はまだ58歳なので精力があり、妻に「愛し合おう」「風呂に一緒に入ろう」「仲よくしよう」と何度も言っているのですが、まったく相手にされません。
私が体にちょっと触れただけで、妻は「やめてよ」と嫌悪感をあらわにし、私が「愛し合おう」と言ったときは食べたものを吐いてしまったことも…。「そんなに俺が嫌いか」と私はびっくりしました。
私から妻に話しかけないと、妻は何も話しません。まるで「仏像」と暮らしているようです。
妻は娘と一緒にいるときは楽しそうに話しているのですが、そんなとき私は蚊帳の外です。
ひどいのはそれだけではありません。
結婚してから私と妻はずっと同じ部屋のベッドで寝ていました。それがある日、私が帰宅したら、私のベッドが別の部屋に移されていたのです。それ以来、かれこれもう3年は妻と寝室が別の状態が続いています。
自分では良い夫・父親だと思っているが
妻とセックスレスなことだけでなく、自分が妻や娘のために頑張っているのに、報われないことにも不満を感じています。
私は自分では良い夫であり、父親だと思っています。
妻や娘が「ここへ行きたい」と言えば、私が車を運転してよく家族3人で出かけます。
家事に関しても、私はごみや新聞を出したり、食器を洗ったりしています。
お金のことだって、妻に払わせたことはなく、基本的にすべて私が払っています。
大きなものでいえば、娘の高校の学費や塾代、大学の進学費用のほか、去年家族で行ったグアム旅行のお金も私が払いました。
ほかにも、娘の日頃のお小遣いやクリスマスプレゼント、お年玉などはもちろん、妻の定期代まで私が払っています。
それなのに妻からは「娘の成人式の着物代も払え」とか、「結婚費用も父親が出すもんだ」とまで言われました。びっくりです。とても私一人で結婚費用までは出せません。
そもそも私は妻がいくらお金を貯めているのか、どのくらい稼いでいるかも知りません。それを妻に聞いても教えてくれません。
最近では私も自分の趣味を控えて、節約に励んでいます。
私の趣味はドライブ旅行で、以前は金曜日の夜など仕事が終わった後に、車で東北や北陸、近畿のほうへ行っていました。
しかし、1回行くと3万円くらいかかり、お金がもったいないので、最近は我慢しています。
私がここまで家族のために頑張っているのに、妻や娘から私に対して、ねぎらいや感謝の言葉をかけられたことや、父の日などにプレゼントをもらったことは一度もありません。妻や娘から私はただの「金銭製造機」「財布」だと思われているのです。
更年期や仕事を理由に、妻からセックスを拒否され
妻とのセックスレスの話に戻ると、妻とは一緒にお風呂も入れない、キスもできない、体も触れないのが現状です。娘が生まれる前は、妻と毎日セックスしたのですが。
妻は私より6歳年下の52歳なのですが、何のために私は自分より6歳も若い女性を嫁にもらったのかと後悔しています。
最近も妻に「いつも同じ服を着ていないで、セクシーな色っぽい服を着てよ」とか、「一緒にお風呂に入って体を洗わせてよ」とかお願いしました。
しかし、妻は「更年期だから、そういうのは一切嫌だ」「仕事で疲れているから」と拒否。私が「セクシーな服がないなら買ってやる」と言ってデートに誘っても、「急な誘いには乗れない」と断られてしまいました。
たしかに妻の仕事は激務なので「仕事で疲れている」というのもわかります。
そのため、私は「そんなにひどい職場環境なら、仕事を辞めればいいのに」と提案しました。しかし、妻に「仕事を始めてから今まで3ヶ月間頑張ってきたし、自分で見つけた仕事だから絶対に辞めない」と言われて泣かれてしまい、そのまま話が終わってしまいました。
私はエッチが好きで、セクシーな女性やかわいい女性が好きです。
私はまだ58歳の男で、性欲もあります。それなのに妻とはセックスもできず、家にいてもつまらないので、女の子をナンパして一緒に飲みに行こうかと思うこともしばしばです。
セフレサイトへの登録やソープランドに行くことも考えましたが、騙されたり、高額な料金を請求されたり、病気に感染したりするのが怖いのでやめました。
妻が言うには、妻の友人もセックスレスで家庭内別居という状況だそうです。
ただ、それだと私は「男」ではなくなってしまう気がします。セックスできない女性と一緒にいても、正直に言ってつまらないです。
私はまだあと15年は寿命がありますし、若くてかわいくて、エッチな女性と再婚して暮らしたいのが本音です。
妻と離婚したいがさまざまな問題があり
妻とのセックスレスを理由に離婚を考えていますが、いくつか問題があります。
マンションの所有権について
今住んでいるマンションは、妻にも所有権があります(妻の所有権は467分の70)。
ただ、マンションに関して、妻には一切お金を払わせておらず、私が自分で買ったマンションです。私が住宅ローンや固定資産税などをすべて払ってきたのですから、私のものだと思っています。
離婚でマンションを財産分与する際、妻が持っている所有権の分のお金は、妻に払わなければいけないのでしょうか。
マンションはもう二度と買えないものですし、私は離婚したら再婚して、再婚相手と今のマンションで暮らしたいと考えているので、マンションを手放したくありません。
慰謝料や年金について
退職金は1500万円支給される予定ですが、それをマンションの住宅ローンにあてても、まだローンが残ります。今の会社には定年退職後も再雇用制度があるので、満65歳まで働けるのですが、年収は現役時代の半分ほどになってしまいます。そこから住宅ローンを返済していくとなると、高額な慰謝料は払えません。
そのほか年金に関してですが、離婚すると年金の半分は妻のものになるのでしょうか。
娘について
離婚することで、高3の娘に影響が出ないか危惧しています。あと8ヶ月あまりで娘の大学受験です。
離婚するのは、娘が大学に入学して一息つく頃や、娘が大学を卒業したり、就職したりするまで我慢すべきでしょうか。
また、娘は私の家系の跡取りであり、娘を妻に渡すと私の家系が途絶えてしまうので、絶対に娘を手放したくありません。
冷たいようですが、妻にはマンションの所有権分のお金は渡してもいいので、妻だけ出ていってほしいと思っています。
離婚するタイミングについて
離婚の時期が遅くなればなるほど、婚活が難しくなります。私は離婚するならさっさとして、20〜30代くらいの若い女性と再婚したいです。しかし、娘が大学卒業・就職するまで、離婚するのを我慢していたら、私は63歳になってしまいます。
60歳を過ぎて20〜30代の女性と結婚するとなると、まるで娘と結婚するようなものであり、結婚相手の親よりも私のほうが年上になるでしょう。
でも、私としては、再婚するなら相手の年齢は45歳くらいまでが限界です。それ以上のおばさんと再婚する気はありません。
たとえば、65歳の男性と、30代くらいの若い女性が結婚する可能性はあると思いますか。
60歳になる手前から婚活を始めて、結婚するのが60歳とかだったらどうでしょうか。
ちなみに、先生でしたら60歳の男と再婚する気持ちはありますか。
セックスレスの妻と離婚すべきか
私から話しかけないと話もしない、セックスもしてくれない「仏像」のような妻とは、これ以上一緒に暮らせません。
妻とセックスできないのは辛いですし、他の女性ともセックスできない現状が辛いです。
でも娘は大事であり、手放したくないという気持ちもあります。
妻とすぐにでも離婚すべきでしょうか。
それとも娘が大学に入学するまで我慢すべきでしょうか。
今、すごく悩んでいます。
カウンセラーからの回答
辛いのは妻も同じなのでは
メール、読ませていただきました。誰にも相談できず、一人で悩み、苦しんでこられたのですね。
ご家族のために一生懸命お仕事をされて、帰宅しても今のような状況の繰り返しでは、安らげるどころか、心身ともに疲弊してしまっているのではないでしょうか。
あずきちさんの辛く、苦しいお気持ちを考えると心が痛みます。
夫婦で寝室が別々で、セックスももう4~5年はされてないとのこと。
あずきちさんの年齢からしても、健康な男性なら性欲もあって当然であり、本当によく我慢してこられたと思います。
しかも、奥様や娘さんのためにいろいろと頑張ってこられたのに、ねぎらいや感謝の言葉もないというのは、とても情けなく、寂しい気持ちになるのは当然です。
ただ、セックスに関して、奥様から「更年期だから」と断られたことがあったとのこと。
奥様が言うように、更年期の女性に起こる症状やその大変さというのは、周囲の人にはなかなか理解してもらえず、非常に辛いものです。
まして、奥様はお仕事もされており、ストレスもあって、かなり精神的にも肉体的にも辛い状態が続いているのかもしれません。
自分の気持ちを妻に伝えて、じっくり話し合いを
あずきちさんとしては、離婚をお考えのようですね。しかし、奥様にセックスのことなどいろいろと要求されるのは、あずきちさんの心の根底に奥様への愛情があるからではないでしょうか。
奥様に対して愛情があるのか、ないのかは、非常に大切なポイントです。
まずは、あずきちさんの思いを奥様にきちんと伝えてみましょう。
そして、奥様自身は、現在の夫婦の状況をどう思っていて、今後はどうしていきたいのか、夫婦でじっくり話し合うことをおすすめします。
そのほかに、娘さんのことも心配かと思います。ただ、娘さんももう高校3年生であり、自分の意思もはっきりお持ちでしょうし、ご両親の状況も感じ取っているのではないでしょうか。娘さんに対しては、できるだけ夫婦の問題に巻き込まないように、父親として愛情を注いであげてください。
また、離婚するときのマンションなどの財産分与や年金分割については、法律に関することであり、私のほうでお答えすることができません。申し訳ありませんが、法律の専門家にご相談ください。
離婚してしまってから悔やんでも、もう後戻りできません。
あずきちさんが自分の人生に悔いを残さないために、まずは夫婦でしっかり話し合いましょう。
ここからは、
- ・セックスレスによる夫婦関係の心理的影響
- ・セルフチェック
- ・自分の気持ちの整理しておくべきこと
- ・パートナーに話すタイミング
- ・セックスレスは離婚の理由になる?
などセックスレスに悩む方の参考になる情報をまとめていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
1.セックスレスが夫婦関係に与える心理的影響5選
妻から拒否されるセックスレスによって、多くの方が感じる心の変化があります。
それは、身体的な距離以上に深刻なものです。
よく見られる心理的影響5つは、以下の通りです。
- ・自己肯定感の低下
- ・孤独感、寂しさ
- ・拒絶されている感覚、虚しさ
- ・会話や関心の減少
以下で詳しく解説を行います。
(1)自己肯定感の低下
パートナーから求められなくなったと感じると、「自分に魅力がないのかもしれない」と思い込み、自己価値を見失ってしまうことがあります。
セックスは“愛されている実感”と深く結びついているため、拒否され続けると心の傷が深くなるのです。
(2)孤独感・寂しさ
触れ合いがなくなると、ただ一緒に住んでいるだけという感覚が強くなり、まるで“ひとり暮らしのような寂しさ”を感じる方もいます。
セックスを通じたスキンシップは、言葉以上に心の距離を近づける役割を持っているため、それがない状態は強い孤独感を生みます。
(3)拒絶されている感覚・虚しさ
何度も断られる、あるいはまったく関心を示されない状況が続くと、まるで“存在そのものを拒否されている”ような気持ちになることも。
その結果、虚無感や心の冷えを感じ、心のエネルギーが削られていきます。
(4)会話や関心の減少
セックスレスが続くことで、徐々に会話も減り、互いに対する関心そのものが薄れていく傾向があります。
感情の交流がなくなることで、夫婦関係は“形式だけの同居”になってしまうことも。
(5)心のつながりの喪失
スキンシップがないことは、単に身体的な問題にとどまらず、心の結びつきそのものを感じられなくなるという大きな問題を孕みます。
「もう心が通っていない」と感じることで、愛情の土台が崩れ、夫婦関係全体が揺らいでいきます。
セックスをしたい夫としたくない妻という夫婦関係は、結婚から時間が経ったり出産や育児を経験していくにつれて徐々に増えていく傾向が多いのが現実。
しかし、セックスを拒否されている側の心は、徐々に傷ついていることを拒否している側もされている側も理解しておく必要があります。
2. セックスレスの原因を見つめ直すための自己チェックリスト
セックスレスの問題は、単純に「したい」「したくない」といった感情の違いだけでは語れません。
その背景には、日常のすれ違いやストレス、過去の出来事、価値観の違いなど、さまざまな要因が絡み合っています。
まずは、自分自身の中にある原因を整理してみることが、第一歩です。
以下のチェックリストを使って、今の状態を客観的に見つめ直してみましょう。
🔍 セックスレスに関する自己チェックリスト
- □ 産後をきっかけにスキンシップが減った
- □ 忙しさや育児・家事の疲れで性欲がわかない
- □ パートナーのちょっとした言葉や態度に傷ついた経験がある
- □ 自分の容姿や年齢に自信が持てなくなった
- □ パートナーと感情的な距離を感じている
- □ そもそも話す機会が極端に減っている
- □ 「断られるかもしれない」と思い、もう自分からは動けない
- □ 自分が性的な存在として見られていないと感じる
- □ 性に対する価値観の違いがあると感じる
- □ 性交渉が義務や負担に感じるようになっている
チェックが多いほど、セックスレスは「関係の問題」として現れている可能性があります。
3. 話し合いをする前に整理しておくべき気持ち4つ
セックスレスの悩みをパートナーと話し合うのは、とても勇気のいることです。
「どう切り出せばいいかわからない」「傷つけたり怒らせたりしないか不安」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。
でも、心のモヤモヤを抱えたままでは、本当の意味での理解や改善は望めません。
だからこそ、話し合いの前に**“伝えるための準備”**をしておくことが大切です。
話し合いの前に整理しておくべき4つの気持ちは、以下の通りです。
- ・私はなぜこのことを話したいのか?
- ・どんなことが寂しい・つらいと感じているのか?
- ・相手にどうしてほしいのか?
- ・自分自身もどんな努力ができそうか?
以下で詳しく解説をします。
(1)私はなぜこのことを話したいのか?
この問いは、感情的な爆発を防ぎ、「自分にとって何が大切なのか」を確認するための入り口です。
単に不満をぶつけるのではなく、「関係を良くしたい」「理解し合いたい」といった前向きな動機が見えてくることで、会話のトーンも変わります。
(2)どんなことが寂しい・つらいと感じているのか?
具体的な感情を言葉にすることは、自分の気持ちを相手に届ける第一歩です。
「拒否されるのが怖かった」「ただ寄り添ってほしかった」など、自分の中にある“寂しさ”や“痛み”を正直に向き合ってみましょう。
これにより、相手もあなたの本音に触れることができます。
(3)相手にどうしてほしいのか?
「もう少し触れてほしい」「一緒に寝てほしい」「気持ちを聞いてほしい」など、あなたが本当に望んでいることを明確にしましょう。
ただ「つらい」だけでは、相手もどう対応すればいいかわからないことがあります。
希望を伝えることで、関係改善へのきっかけになります。
(4)自分自身もどんな努力ができそうか?
相手に求めるだけではなく、「自分もできることがある」と考える姿勢は、対話をより建設的にします。
例えば「一緒に話す時間をつくるようにする」「スキンシップのきっかけを工夫してみる」など、前向きな姿勢が伝わることで、相手の心も動きやすくなるでしょう。
4.パートナーに自分の気持ちを伝えるためのたった1つのコツ
パートナーと話し合いの場を何度も儲けようとしたけど、妻に相手にされずセックスレスが改善しなかったという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
パートナーは、現状あなたに心を閉ざしてしまっているケースが多いので伝え方を間違えてしまうと話し合いは永遠に始まりません。
パートナーに自分の気持ちを伝えるためのたった1つのコツは、「あなた」ではなく「私」で話すということです。
以下で詳しく解説します。
(1)伝え方のコツ「あなた」ではなく「私」で話す
たとえば、こんな違いがあります。
❌「あなたが避けてるでしょ!」
✅「私は最近、距離を感じて寂しいなと思ってるの」
非難や責め口調は相手の防衛本能を刺激し、話し合いがうまく進まなくなってしまいます。
「どうしてそう感じたのか」「どんな風にしていきたいのか」を**“私”を主語にして話す**ことが、対話の第一歩です。
(2)パートナーと話し合うタイミングも意識してみると更に◎
また、話すタイミングも重要です。
仕事から帰ってきた直後や、子どもが寝た後の疲れている時間帯ではなく、休日の落ち着いた時間など、お互いに余裕があるときを選びましょう。
無理にすべてを一度に解決しようとしなくても大丈夫。
まずは「気持ちを共有する」ことから、少しずつ関係を見つめ直す機会をつくっていきましょう。
5. セックスレスについてパートナーと話すべきではないタイミング4選
性の話題は、どんな夫婦にとっても繊細で、時にはタブーのように扱われてしまいがちです。
だからこそ、伝えるときには「どう話すか」「いつ話すか」がとても大切になります。
性の悩みをパートナーと話すときの注意点とタイミング4選は、以下の通りです。
- ・感情が高ぶっているとき(喧嘩の最中など)
- ・相手が明らかに疲れている、余裕がないとき
- ・夜寝る前やベッドに入ってから突然切り出す
- ・お酒が入って判断力が鈍っているとき
以下で詳しく解説します。
話すべきではないNGなタイミング(1)感情が高ぶっているとき
喧嘩の延長で「だからセックスもしないんでしょ!」と感情的に切り出してしまうと、相手は防御的・攻撃的な反応を返してくる可能性が高まります。
本当に伝えたい想いや願いが、怒りの言葉に埋もれてしまうのは避けたいところです。
話すべきではないNGなタイミング(2)相手が明らかに疲れている、余裕がないとき
仕事でクタクタになって帰ってきた日や、家事・育児に追われて心身ともに疲れているときに話を切り出しても、きちんと向き合ってもらうことは難しいかもしれません。
相手に受け止めるだけの“心の余白”がある状態でないと、かえって話がこじれるリスクもあります。
話すべきではないNGなタイミング(3)夜寝る前やベッドに入ってから突然切り出す
夜の時間帯、とくに布団に入った後に急に重い話を持ち出すと、相手が身構えてしまう可能性が高いです。
ただでさえ話題が“性的な空気”を含むため、強い抵抗感を与えることがあります。
「いま話すべきか」を見極める冷静さが重要です。
話すべきではないNGなタイミング(4)お酒が入って判断力が鈍っているとき
お酒の力を借りて本音を言いたくなる気持ちは理解できますが、酔っている状態では思ってもいない表現になったり、相手に誤解されることもあります。
話の内容がぼやけてしまい、逆に信用を失ってしまうリスクも。
冷静に話せるシラフの状態での対話が理想です。
話すべきではないタイミングでは、伝えたいことが正しく届かず喧嘩になってしまったり、相手が防御的になったりする可能性が高まるので、避けるのが無難です。
(5)妻とのセックスレスについて話すおすすめのタイミング4つ
妻とセックスレスについて話し合うおすすめのタイミングは、以下の4つです。
- ・休日など、2人に時間と心の余裕があるとき
- ・外出中や散歩中など、視線を合わせず話せる状況
- ・子どもがいない、もしくは預けられる時間帯
- ・「少し話したいことがあるんだけど…」と予告しておく
前もって「ちょっとだけ聞いてほしいことがある」と伝えるだけで、相手の心構えがまったく変わります。
突然核心を突くよりも、少しずつ距離を詰めていくイメージです。
セックスレスで離婚を考えてしまっている方も、まずは夫婦関係が本当に冷え切っているのかを確認するためにも、良いタイミングを見計らって話を切り出してみるのはいかがでしょうか?
話すときの姿勢は「正しさ」より「気持ちの共有」とイメージすることをおすすめします。
性の悩みは、どちらかが「間違っている」「おかしい」というものではありません。
育ってきた環境、価値観、人生のステージによって、感じ方は人それぞれです。
だからこそ、「正しいかどうか」を論じるのではなく、
「私はこう感じている」「どう思っている?」と共有し合う姿勢が大切です。
6. 離婚を考える前に考えておきたい「自分の本当の気持ち」
妻とのセックスレスで離婚を考えるとき、心の奥には以下の4つの想いがあることも少なくありません。
- ・本当はパートナーに愛されたい
- ・関係を修復したいけど、もうどうしていいかわからない
- ・拒絶されるのがつらくて、あきらめることで自分を守っている
- ・自分を女性(男性)として見てほしい、認めてほしい
セックスレスの悩みが長く続くと、「このまま一緒にいる意味があるのだろうか」「もう限界かもしれない」と離婚が頭をよぎることもあるでしょう。
その気持ちは、決して間違っていません。
でも、離婚は人生において大きな決断。
だからこそ、一度立ち止まって、自分の本当の気持ちを見つめることがとても大切です。
これらの気持ちにフタをして「もういい」「別れたい」と思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、その奥にある「本当の望み」を見逃してしまうと、離婚後に後悔してしまう可能性もあります。
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(1) 気持ちを整理するための問いかけ
以下の問いを、紙に書き出してみるのもおすすめです。
- ・今、何が一番つらいのか?
- ・相手に本当はどうしてほしいのか?
- ・自分はこの関係に、まだ何かを期待しているか?
- ・「離れたい」ではなく、「変わってほしい」と思っていないか?
- ・離婚後、自分はどうありたいのか?
書き出すことで、頭の中でぐるぐるしていた気持ちが少しずつ言葉になり、自分の本心に気づけるようになります。
離婚という選択肢を否定する必要はありません。
ただ、「本当はどうしたいのか?」を無視したまま決断するのは、自分をもっと傷つける結果にもなりかねません。
あなた自身の心に、いちばん丁寧に向き合ってください。
7. 「離婚すべきか迷っている人」へのセルフチェック項目
妻にセックスを拒否され続け、「もうダメかもしれない…」と思いながらも、どこかでまだ迷っている。
そんな状態で決断を急ごうとすると、あとから後悔してしまう可能性も十分にあります。
離婚を考えるときには、感情だけでなく客観的な視点を持つことがとても大切です。
ここでは、自分の状況や気持ちを冷静に見つめ直すためのセルフチェックを用意しました。
(1) 離婚すべきか迷っているときのセルフチェックリスト
以下の10項目について、「はい」「いいえ」で答えてみてください。
- □セックスレスの問題が関係全体に悪影響を及ぼしていると感じる
- □パートナーと感情的に深くつながっている感覚がない
- □会話が減り、お互いに関心を持たなくなっている
- □相手に対する信頼や尊敬の気持ちが薄れてきている
- □悩みを相談しても、軽く流されたり無視されたりする
- □一緒にいても安心感よりストレスや孤独を感じる
- □自分の人生をこのまま終えたくないという焦りがある
- □子どもがいなければ、すでに離婚していたと思う
- □相手との将来が全く想像できない
- □この関係を修復するために何をすればいいか、もうわからない
💡 チェック結果の目安
- 0〜3個:「関係の改善の余地がある可能性あり」
- 4〜6個:「一度冷静に今後について話し合う必要あり」
- 7個以上:「自分の人生にとって何が幸せか、真剣に考える時期かもしれません」
このチェックは、「離婚すべきか否か」を判断する“答え”ではありません。
ただ、自分の状態を**“見える化”**することで、気持ちを整理しやすくなります。
迷っている時こそ、自分の心と丁寧に向き合ってあげてください。
答えは、焦らずに少しずつ見えてきます。
8.セックスレスを理由に離婚はできる?法的に認められる条件やポイント、慰謝料について
セックスレスを理由に離婚を考える方は少なくありません。
特に「妻がセックスを拒否している」「夫婦としての関係がすでに壊れている」と感じている場合、法的に離婚が認められる可能性はあります。
ここからは、下記について詳しい解説を行います。
- ・離婚が認められるための主なポイント
- ・セックスレスによる慰謝料の請求は可能か
- ・離婚や慰謝料請求のための必要な証拠とは
- ・離婚までの一般的な流れ
ただし、単にセックスがないというだけでは不十分なので、それが“婚姻を継続し難い重大な事由”と認められる必要があります。
(1)離婚が認められるための主なポイント3選
日本の民法では、「婚姻を継続し難い重大な事由」がある場合に離婚を認めています。
セックスレスに関しては、以下のような3つの条件が満たされていると、離婚が認められる可能性が高まります。
- ・正当な理由がない一方的な拒否が続いている
- ・夫婦関係がすでに破綻している
- ・改善のための努力をしてきたかどうか
下記で解説を行います。
①正当な理由がない一方的な拒否が続いている
病気や高齢などの理由がある場合は別ですが、正当な事情もなく、長期間にわたって一方が性交渉を拒否し続けている場合、夫婦関係の破綻と見なされるケースがあります。
②夫婦関係がすでに破綻している
セックスレスが原因で会話が減り、心のつながりも失われている場合、家庭内別居や形式的な関係として「実質的な破綻」と判断されることがあります。
③改善のための努力をしてきたかどうか
夫婦のどちらか、あるいは双方が問題解決のために話し合いやカウンセリングを試みてきたかどうかも、裁判所の判断に影響します。
(2)セックスレスによる慰謝料請求はできる?
場合によっては、セックスレスが原因で精神的苦痛を受けたとして、慰謝料を請求できるケースもあります。
● 請求が認められるケース
- ・一方が正当な理由なく性交渉を拒否してきた
- ・拒否されたことで精神的に深く傷つき、生活に支障が出た
● 請求が認められにくいケース
- ・拒否の理由が病気や加齢によるものだった
- ・他にも離婚の原因がある(性格不一致、暴言など)
● 慰謝料の相場
ケースにより異なりますが、一般的には50万円〜200万円程度。
不倫やDVなど他の要因も加われば、さらに高額になる可能性もあります。
(3)離婚や慰謝料請求に必要な証拠とは
裁判や調停で主張を通すためには、感情だけでなく「証拠」が重要になります。
以下の4つのようなものが、セックスレスの実態や影響を裏付ける材料となります。
- ・日記やメモ:性交渉を断られた日時や、そのときの気持ちの記録
- ・LINE・メールのやりとり:拒否の内容や関係性がわかるやりとり
- ・録音:セックスレスに関する会話の音声など
- ・第三者の証言:友人・親族・カウンセラーなど、関係性を知る人の証言
(4)離婚までの一般的な流れ
離婚までの一般的な流れは、以下の通りです。
- 1.話し合い
まずは夫婦で冷静に話し合い、離婚の合意を目指します。
- 2.調停の申立て
話し合いがまとまらなければ、家庭裁判所で調停を行います。
- 3.離婚訴訟
調停でも解決できない場合は、訴訟に発展します。裁判官が最終判断を下します。
(5)注意すべきポイント
セックスレスは非常に個人的で繊細な問題です。
「拒否された」「関係がない」と主張しても、第三者にとっては見えづらく、立証が難しいという現実があります。
そのため、少しでも有利に進めたいと考える場合は、早い段階で弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
法的なアドバイスを得ながら、感情的ではなく、冷静に進めることが結果的に自分自身を守ることにもつながります。
9. 「離婚=失敗」ではない。新しい人生の選択肢としての離婚
「離婚したら、人生が終わりのように思える」
「周囲にどう思われるかが気になって、一歩を踏み出せない」
そんな声を、カウンセリングの現場でもよく耳にします。
たしかに、離婚は簡単な決断ではありません。
ですが、離婚=失敗ではないのです。
ついネガティブイメージを抱きやすい離婚ですが、下記の2つのような前向きな行動でもあるのです。
- ・離婚は“やり直し”ではなく“選び直し”
- ・離婚によって取り戻せるものもある
以下で詳しく解説を行います。
(1)離婚は“やり直し”ではなく“選び直し”
人生において、私たちは常に選択を繰り返しています。
結婚も、そして離婚も、その一つにすぎません。
大切なのは、**「自分がどう生きたいか」**という軸を持つこと。
たとえ結婚生活が思い描いた形とは違っていたとしても、それを経て、自分にとって何が大切かに気づけたなら、それは“経験”であって“失敗”ではありません。
(2)離婚によって取り戻せるものもある
離婚を経て、
- ・自分らしさや笑顔を取り戻した
- ・子どもとの関係が落ち着いた
- ・健康やキャリアに目を向けられるようになった
- ・新しい出会いや可能性に開かれた
そんな方もたくさんいらっしゃいます。
もちろん、離婚には不安もあります。
孤独や経済的な問題など、向き合うべきことも増えるでしょう。
でも、それを乗り越えた先にある“自由”や“再出発”は、決してネガティブなものではありません。
あなたが離婚を選ぶとき、それは「負け」ではなく、「自分の幸せを諦めない」という勇気ある選択肢かもしれないのです。
10. 離婚後に後悔しないためにやっておきたい準備4つ
「離婚したい」と思ったとき、多くの方がまず考えるのは“気持ちの限界”です。
でも、いざ離婚を現実のものにしようとすると、感情だけでは進めない壁にぶつかることがあります。
実は、離婚で後悔する人の多くは、下記の「4つの準備不足」が原因です。
-
・自分の気持ちの整理
-
・経済的な見通し
-
・子どもや家族への影響
-
・サポートしてくれる相談先を持つ
以下で詳しく解説を行います。
(1)自分の気持ちの整理
「本当に離婚したいのか」「ただ今の状況から逃げたいだけなのか」「離婚後、どんな人生を歩みたいのか」——
まずはこうした気持ちを一つひとつ整理することから始めましょう。
書き出す、誰かに話す、心の中で問いかけるなど、自分なりの方法で感情を言語化しておくと、離婚に向けた行動にもブレが少なくなります。
また、話し合いや調停の場でも自分の意思をしっかり伝える土台になります。
(2) 経済的な見通し
離婚後の生活を成り立たせるために、収入・住居・養育費といった現実的な見通しを立てることが必要です。
とくに妻側が「働く時間が限られている」「専業主婦だった」などの状況にある場合、生活の再設計は大きな課題になります。
子どもを引き取るなら養育費の取り決めも含め、収入と支出のバランスを考えておくことが大切です。
可能であれば、離婚前に就労や資格取得の準備を進めておくと安心です。
(3)子どもや家族への影響
離婚は、夫婦だけの問題ではありません。
子どもがいる場合は特に、生活環境の変化、精神的な影響、進学・転校の問題など、将来的な視点からも配慮が必要になります。
また、親族との関係性や、サポート体制についても事前に話し合っておくと、後のトラブルを避けやすくなります。
子どもにとって何が最善なのかを見失わないことが、親としての大切な判断軸になります。
(4)サポートしてくれる相談先を持つ
離婚は、精神的にも体力的にも消耗する手続きです。
その過程で一人きりになると、判断力が鈍ったり、感情的になって冷静さを失ってしまうこともあります。
そこで重要なのが、以下のような信頼できる第三者の存在です。
- ・離婚カウンセラー(感情面の整理と方向性の確認)
- ・弁護士(法的な観点や手続きの相談)
- ・親しい友人や家族(気持ちの支えや実務面の協力)
話を聞いてくれる人が一人でもいることは、何よりの安心材料になります。
離婚は、単なる書類のやりとりではありません。
これまでの人生や人間関係、未来の生き方すべてに関わる大きな人生の選択です。
そんなときこそ、感情に流されずに、経験豊富な第三者に相談することがとても大切です。
一人で悩む前に、専門家と一緒に考えてみませんか?
私たちの元には、年間数千件のご相談が寄せられています。
テレビ・書籍でもおなじみの岡野あつこや、所属する信頼できる離婚カウンセラーが、あなたのお気持ちに寄り添いながら、
「離婚すべきかどうか」から「その後の生き方」まで、丁寧にサポートいたします。
誰にも言えなかった思いや、整理できない感情があるなら、まずは一度、お話をお聞かせください。
未来を変える一歩は、そこから始まります。
離婚・夫婦修復のお悩み
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離婚・夫婦修復のお悩みは
岡野あつこの離婚相談救急隊へ
離婚カウンセリングでしたら、離婚・修復相談累計3万件以上の相談実績、夫婦関係の修復率99%を誇る岡野あつこの離婚相談救急隊へお任せください。
離婚カウンセラーの第一人者である岡野あつこが、相談者様が抱えるお悩みに親身になって向き合い、一人ひとりに合った「本当の幸せ」を見つけ出すためにサポートいたします。
また必要に応じて、弁護士などの専門家と連携して問題解決に向き合います。
「離婚したい」「夫婦関係を修復したい」など夫婦問題のことなら、どんなことでもお話を伺います。安心の返金保証制度もありますので、お気軽にご相談ください。
岡野あつこの離婚相談救急隊が選ばれる理由
岡野あつこの離婚相談救急隊【コースと費用】
岡野あつこの離婚相談救急隊では、離婚や夫婦関係の修復に関する以下のサポートを提供しています。
対面相談(Aコース):全国7カ所のサロンで、専属カウンセラーとの対面相談を行います。初回は90分で、料金は16,500円(税込)です。
電話相談(Bコース):サロンに来られない方のために、電話での相談を提供しています。初回は1時間で、料金は11,000円(税込)です。
夫婦カウンセリング(Cコース):夫婦関係の改善を目指し、まずはお一人でカウンセラーと方針を立て、その後パートナーと共に面談を行います。ご相談時間は3時間で、料金はお問い合わせください。
その他、代表の岡野あつこが直接、個別の状況に合わせた具体的なアドバイスを提供したり、3ヶ月から1年間にわたり、離婚や夫婦関係の修復を継続的にサポートするスペシャルサポートシステムなど、様々なサービスを通じて、相談者一人ひとりの状況に応じた適切なサポートを提供しています。
具体的なプランや料金は、「料金表」のページでご確認のうえ、お気軽にお尋ねください。
まとめ
セックスレスが原因で「離婚したい」と感じることは、決して特別なことではありません。
しかし、「妻がセックスを拒否するから離婚すべきだ」「夫が応じないからもう無理だ」と一方的に結論を出してしまう前に、自分の本音や相手との関係をしっかり見つめ直すことが大切です。
セックスレスが原因での浮気や不倫は、今後の夫婦関係や離婚に至る場合になるケースが多いので目の前の感情だけで行動することはおすすめしていません。
スキンシップは夫婦の大切なコミュニケーション。まずは夫婦でしっかりと話し合う機会を儲けてお互いが本音で話し合える環境作りからはじめてみましょう。
離婚・夫婦修復のお悩み ひとりで悩まずお気軽にご相談ください
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お急ぎの場合はフリーダイヤル(0120-25-4122)にてお申し込みください。
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