前回のコラムでは、女性と男性と熟年離婚の原因が違うということで女性にフォーカスをして考えました。

今回は「男性の熟年離婚の原因」について迫ります。

夫は虐げれば虐げるほど、感謝を伝えていなければいないほど、頑なに離婚をしようとします。また、リベンジもかなり巧妙で、妻に退職金や財産を一切渡したくないと考える方は多いです。

本記事では、離婚カウンセラー岡野あつこに相談に来た方の話を参考に、夫が熟年離婚を選ぶ「2大理由」と、離婚されないための対策を徹底解説。

夫婦関係に悩める方は、ぜひ参考にしてみてください。また、今回の内容は動画でもご紹介していますのでぜひチェックしてみてくださいね。

妻が熟年離婚を切り出す2つのワケ！はこちらから

夫が熟年離婚を選ぶ2大理由

私のところへ相談に来る男性の中で、熟年離婚の多くの理由はズバリこちらです。

(1)一家の主として尊敬されない

夫が仕事で生活費を稼いで、家に持っていっても、感謝されないということがあります。

今は銀行振込なのもあり、「うちの夫はATMよ。」などと言って、妻はお昼にランチ会やって奥様同士で楽しくおしゃべりしてるようなこともありますよね。

家事や育児が大変で息抜きをしたい妻の気持ちももちろん分かりますが、こういう人の旦那さんというのはすごく悔しい思いをしてきています。

大変な仕事をしてやっと家に帰ったと思ったらもう全員が寝静まっている、家族はご飯も食べてしまって自分の分はない、お風呂も流してある、みたいことがあると、「こんなところで俺は何なんだろう」という気持ちになります。

やっと仕事から家に帰ったのに、疲れをより増しているご主人がたくさんいらっしゃるのです。

大変な中でも、妻が「うちのパパは一生懸命仕事してるのよ」と子供たちに教えてくれたり、子供たちも「パパいつも頑張ってくれてありがとう」など感謝を言ってくれれば まだまだ頑張れる夫は多いです。

しかし、「家に帰っても子供と奥さんだけが楽しそうにしてて・・・」と、すごく頑張って働いていても、ねぎらいもないことにとても心を痛めてる方は多いです。

そういう夫は、退職金もらい、これから年金ももらって好きなことをしていこうという時に、「奥さんはいらない」と思うようになります。

相談所にも、悔しさが増した結果、「もう絶対こんな妻とは暮らしたくない！俺は一人でどんな苦労をしてでもこの女房と別れたいんです！」と、熟年になってから、そういう意気込みで来る方が近頃大変多く相談に来ています。

熟年離婚を回避するにはどうしたらいいのか？

そういうことを言われてしまった奥様は、そこからでも遅くありません。

必死になって感謝をし、ご主人を大事にしてあげてください。
正直、このような状況になっていると間に合わないかもしれないのですが、やらないに越したことはありません。

ご主人の強い意志というのは、うちの相談者を見てみてもかなり強いです。

私が相当アドバイスをしても「いや！子どもは成長しました。かわいい子供たちはもうこれでいいんです。僕は責任を果たしましたので、こんな奥さんにはもう復讐したいです。」

そのようなご主人は多いです。

奥様方は、虐げれば虐げるほど、感謝を伝えていなければいないほど、ご主人にこういう思いをさせてる可能性があります。

ご主人のリベンジもかなり巧妙で、お金を渡さないようにしてきたりしますので、そういう面でもうかうかしてると奥様も危ないです。

ご主人も、いきなり奥さんにリベンジするのでなくて、やはりチャンスを与えて直してもらい、改心してもらって老後が楽しく過ごせればこんないいことはないのですが、しかし、そういう面では男性の方が怒りを収めてはもらえないケースが多かったです。

熟年離婚をしたくない奥様は、できるだけ早めに感謝を伝えて、関係修復をしたほうがいいでしょう。

(2)不倫相手を選ぶ

若い時から不倫をしているケースです。
実際に、上手にかいくぐって妻を安心させておき、実はずっと不倫が続いてるというケースは結構あります。

それは、妻がそれだけ夫に無関心ということですが、妻が「お金さえ入ってくればいい、子供さえ育てられればいい、旦那なんか二の次でどうだっていい。」と、こんな考えでいる場合、案外、不倫相手に目を向けずに気付かないケースが多いのです。

夫が不倫相手に「うちの女房は俺のことなんか何も考えてないんだよ。思ってもないんだよ。」と話していて、不倫相手は、「私はそんなことない、あなたにずっとついていくわ。」 というような話をしていれば、熟年離婚で不倫相手を選ぶ可能性は高いです。

同じように、不倫相手は妻から奪いたいし、彼のいいところも知ってるし価値も分かってるのです。不倫相手は後釜に入りたいと思ってる人が多いので、夫に対してとてもよくします。

そうすると熟年になってから夫側でも、どちらかを選ぶとなった時に、「もう子供も育ったし これだけ我慢してくれてたんだから不倫相手をそろそろ幸せにしてやろうかな。 俺もあと何年元気でいられるかわからないから、俺についてきたこっちにご褒美あげようか。」と不倫相手を選ぶ人が近頃多いです。そういう方からの相談も本当に受けています。

なぜ夫は熟年離婚を選ぶのか？回避するには？

では、なぜ夫は熟年離婚を選ぶのか？もう少し掘り下げて説明しましょう。

熟年離婚を決意した夫の意志は固い！

相談では、聞けば聞くほど、ご主人の価値がわからず奥様が大事にしてこなかった場合、夫側が熟年になってから活気づいて、離婚にまっしぐらに向かっていきます。

さらに不倫相手が後ろから押してくるので、その状態で奥さんに立ち向かうかたちになります。

男性側の熟年離婚は、不倫相手がいようがいまいが、長年尊敬されていない、大事にされていないという不満から、

・妻に老後の面倒を見てもらいたくない
・お金も渡したくない

と頑張ってしまうご主人が多いです。

これで、困っている奥様はかなり多いです。

そして、こういうご主人がやることは、

・退職金を使ってしまう
・使ったふりをして銀行からおろして隠してしまう

となります。

ですから、奥さんはこういうことを野放しにしておくと、結局熟年離婚を言い出されて捨てられて少ないお金しかもらえないということが起こります。

回避する方法は「夫を大切にすること」今すぐ行動を

これまでの指摘を思い当たる女性がいたら、今からでも遅くないのでご主人を大事にしてあげましょう。

長年の不和をすぐに解消するのも、急に優しくするのもハードルが高いと思います。
ご自身の言い分もあるでしょう。

しかし、ご主人に出て行くとは思っていなかった、熟年離婚されては困るという方は、離婚はしないことに越したことはありません。
まずは、諦めないでやってみることをおすすめします。

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