50代離婚問題の現実|いくらあれば離婚できる?後悔しない選択をする方法
50代の離婚は、お金・住まい・仕事・孤立の不安が、一度にドッと押し寄せます。
「この年齢から一人になるなんて無理かもしれない」
「でも、このまま我慢し続ける人生で本当にいいの?」
そんな思いで「50代 離婚」と検索して、このページに辿り着かれたのだと思います。
岡野あつこの離婚相談救急隊®︎では、これまで、35年以上・4万件以上の夫婦相談を受けてきました。その中で感じるのは、50代の離婚は「勢い」ではなく「設計」がすべてだということです。(出典:神戸新聞)
厚生労働省の統計を見ると、同居20年以上のいわゆる「熟年離婚」は全体の約2割超。1980年代と比べて約2倍に増え、今や離婚全体の中でも大きな割合を占めています。(出典:ファイナンシャルフィールド)
つまり、「50代で離婚を考える」のは、特別おかしなことでも、珍しいことでもありません。
大事なのは、離婚するか/しないか、ではなく「離婚してもしなくても、どうしたら“自分の人生”を守れるか」を一緒に考えていくことです。
この記事では、50代で離婚を考え始めたときに知っておいてほしい現実、お金の見方、迷いとの付き合い方、そして「決め手」のチェックポイントまで、できるだけ具体的にお話しします。
1、50代で離婚を考えるきっかけ
50代の離婚相談で、私のもとによく届くのはこんなお話です。
- 20年以上一緒に暮らしてきたけれど、気づいたら会話がほとんどない
- 子どもが独立して、二人きりになった途端に空気が重くなった
- 定年後、ずっと家にいる夫(妻)と顔を合わせるのが苦痛になってきた
厚労省の人口動態統計によると、同居期間20年以上の離婚は、ここ数十年で大きく増え、直近では離婚全体の約4〜5組に1組が「熟年夫婦」です。(出典:神戸新聞)
きっかけとして多いのは、次のようなものです。
- 性格の不一致・会話の断絶。
若いころは勢いで乗り越えられた価値観の違いが、年齢を重ねるほど「疲れ」に変わっていきます。「何を話しても噛み合わない」「一緒にいるのに孤独」という声は、とても多いです。
- 精神的虐待(モラハラ)・暴言。
大声や暴言だけがモラハラではありません。無視、ため息、バカにしたような言い方、常に否定から入る会話。こうしたものが積み重なり、50代になって体調を崩して相談に来られる方も少なくありません。
- 不貞(不倫)。
携帯やSNSが普及した今、不倫の形も多様になりました。肉体関係の有無にかかわらず、心が外に向いた状態が長く続き、「もうこれ以上は無理」と感じて50代で離婚を決めるケースもあります。
- お金の問題。
長年隠されていた借金が発覚したり、ギャンブル・浪費が続いていたり。老後資金の目処が立たない中で、配偶者のお金の使い方に限界を感じる人も多いです。
- 中年期特有の摩擦。
更年期の不調、親の介護、自分の病気。
心と体と環境の変化が重なり、自分の人生を改めて見直したときに、「このままの関係で老後に入っていいのか?」と自分に問うタイミングが、ちょうど50代あたりで訪れます。
2、離婚を考えるけど踏み出せない“7つの壁”
50代で離婚を考えるとき、多くの方が同じ壁につまずきます。
私はそれを「7つの壁」と呼んでいます。
でも、怖さの正体を言葉にして、一つずつ「今日やる一手」に変えていけば、判断はぐっと軽くなります。
(1)お金の壁(貯金なし/収入不安)
「貯金も少ない」「パート収入だけ」「年金が心もとない」――
50代の離婚で、いちばん多いのがこの不安です。
ここで大切なのは、“一生分”をいきなり計算しないこと。
まずは、「今の自分が一人で3か月、生き延びるにはいくら必要か」という視点で、“月々の最低生活費”と“当面の必要資金”を出してみてください。
数字にすると、漠然とした恐怖が少し現実に変わります。
「足りない」なら、何がどれくらい足りないのかが見えます。
(2)住まいの壁(初期費用・家賃)
賃貸で一人暮らしを始めるとなると、家賃の他に敷金・礼金・仲介手数料・引越し代…と、どうしても初期費用がかさみます。
ここで多くの方が「そんなお金ない」と思考停止してしまうのですが、住宅手当のある仕事を選ぶ/URや敷金礼金ゼロ物件を探す/シェアハウスやマンスリーを一時的に利用するなど、「間をつなぐ住まい」の選択肢も意外とあります。
一気に“理想の一人暮らしの部屋”を目指さなくてかまいません。
「まずは安全に3か月暮らせる仮住まい」から考えるだけでも、心の負担はかなり軽くなります。
(3)仕事の壁(専業主婦/実家なし・仕事なし)
「専業主婦歴が長い」「実家も頼れない」「正社員になれる気がしない」。
50代でこうした状況の方は本当に多いです。
ここで大事なのは、“今すぐ理想の仕事”を探さないこと。
- まずは短時間のパート
- シルバー人材センター
- シフトが柔軟な派遣やアルバイト
など、「生活の土台をつくる仕事」からでも大丈夫です。
50代以降の就労率は年々上がっていますし、単身世帯の生活費も、工夫次第で抑えられます。(出典:SUUMO )
“ゼロか百か”で考えず、「月○万円だけでも自分の収入を持つ」ことを、最初の一歩にしてください。
(4)家族・人間関係の壁
親、子ども、義両親、兄弟姉妹、友人…。
50代の離婚は、人間関係への影響も小さくありません。
「親に申し訳ない」
「子どもがどう思うか怖い」
「友達に何と言われるか不安」
そう感じるのは当然です。
ただ、私は現場で何度も見てきましたが、一番あなたの幸せを願う人は、最終的には“あなたの安全と尊厳”を優先してくれます。
最初から全員の理解を得ようとしなくて大丈夫。
信頼できる人に一人だけ話すところからでかまいません。
(5)健康の壁
50代になると、体力も回復力も20代とは違います。
「新しい環境で一からやる自信がない」という声も多いです。
でも、今の結婚生活のストレスで、睡眠や食事がボロボロになり、体調を崩してしまっているなら、それはもう“環境を変えた方が健康にいい”サインかもしれません。
医師やカウンセラーから「生活環境の見直し」を勧められた場合には、離婚・別居も真剣に選択肢として検討してあげてほしいのです。
(6)情報の壁
「何から調べたらいいのか分からない」
「ネットで見ても情報がバラバラで、逆に不安になる」
情報が多すぎることも、50代の離婚を難しくしている要因です。
まずは、
- 法テラスなどの無料法律相談で“自分の場合のざっくりライン”を知る
- 年金事務所に行き、年金分割のシミュレーションを一度やってみる
こうした“公的な窓口”を一つずつ回るだけでも、情報の霧はかなり晴れていきます。(出典:ファイナンシャルフィールド)
(7)感情の壁
最後にして一番大きいのが、この「感情の壁」です。
- 怒り
- 悲しみ
- 悔しさ
- もったいなさ
- 罪悪感
- まだどこかで相手を好きな気持ち
これらが全部ごちゃ混ぜになって、「離婚しても、しなくても地獄」のように感じてしまうこともあります。
ここで覚えておいてほしいのは、「感情をなくしてから決める」のではなく、 「感情を抱えたまま、できるだけ賢く動く」という考え方です。
泣きながら、迷いながらでいい。
ただ、数字・条件・ルールだけは冷静に見ていく。
そのために、この記事の後半では「決め手のチェック」や「必要資金の考え方」を一緒に整理していきます。
3、選択肢の比較:離婚/別居(期限付き)/家庭内別居
50代で迷いが強いとき、私がお勧めするのは、いきなり「離婚か、継続か」の二択にしないことです。
ざっくり言えば、次の3つの選択肢があります。
- 離婚
- 期限付き別居
- 家庭内別居(生活空間と家計の線引きを明確にする)
離婚は、コストも心理的負担も大きいですが、法的にも生活的にも完全に区切りをつけられます。
別居は、家計と住まいを二つ持つ必要が出てくる反面、「戻る」「離婚に進む」どちらにも舵を切れる“検証期間”になります。
家庭内別居は、一つ屋根の下で最低限のルールだけ共有しつつ、お互いの生活をある程度分けるやり方です。
コスト面では一番軽い一方で、「中途半端さ」が長引くリスクもあります。
迷いが強いときには、「時間を買う」選択として、3週間〜3か月の期限付き別居や、家庭内別居を使うのも一つです。
この期間に、
- 自分のメンタルがどう変化するか
- 一人暮らしのコスト感はどのくらいか
- 相手の行動や態度はどう変わるか
を“数字と事実”で見ていくことで、最終判断がぐっと現実的になります。
4、離婚を決断する「決め手」チェック
ここからは、実際に私のカウンセリングでも使っている“決め手の軸”をお伝えします。
紙に書き出して、「はい/いいえ」でチェックしてみてください。
A. 安全と尊厳
- 暴力・脅し・継続的なモラハラが、今も続いている
- 再発防止のルール(連絡ルールや生活ルール)を決めても、守られない
- 会話が成立せず、謝罪や改善が“口だけ”で終わっている
これらが重なっている場合、まず守るべきは命と心の安全です。
離婚は「選択肢」ではなく、「必要な防衛策」になってきます。
B. 経済の見通し(3か月運用で見る)
頭の中で「なんとかなるだろう」と思うのではなく、
3か月だけでいいので、“離婚後を想定した家計”を試しに回してみてください。
- 月の最低生活費+少しの余裕を算出し、その金額で暮らしてみる
- 住まいの候補や家賃を想定し、二重家賃になる期間も含めて試算する
- 相手が家賃を肩代わりする場合、その金額・期間・条件を紙に書き出してみる
この3か月の“仮運用”で大赤字になるなら、離婚の前に整えるべき経済条件が、まだたくさん残っているということです。
C. 再発可能性
- 「もう会わない・連絡しない」という約束が、すでに破られている
- 隠しごと(端末・お金・行動)が再発している
- 親族・友人・専門家を交えた面談の後も、行動が変わらない
これらが続く場合、「口先の約束」だけで再構築するのは非常に危険です。
同じような苦しみを、今後何度も繰り返す可能性があります。
D. 健康への影響
- 睡眠・食事・体重が乱れ、3週間以上もどらない
- 医師やカウンセラーから、環境の変更を勧められている
- 日常生活(仕事・家事・対人関係)に支障が出ている
50代以降は、ここで無理をすると、健康状態の回復に長い時間がかかります。
「離婚するかどうか」以前に、今の生活を続けることで命や健康が削られていないかを、冷静に見てください。
E. 価値観と未来像
- 「この関係を続けると、自分の大事にしたい価値観(尊重・誠実・安心)が壊れていく」と強く感じる
- 一人暮らしのイメージ(住まい・仕事・人付き合い)を思い浮かべたとき、少なくとも“ゼロよりマシな希望”が湧く
ここが“心のラストジャッジ”です。
目先の楽さではなく、5年後・10年後のあなたがどう感じているかを、想像してみてください。
判定のしかた
今のA〜Eの問いに「はい」と答えた数を、ざっくり数えてみてください。
- 7個以上:
すでに関係の土台が大きく崩れているサイン。
離婚を第一選択に置き、具体的な段取り(家・お金・仕事)を固めるステージです。 - 4〜6個:
迷いが強いゾーン。
期限付き別居や家庭内別居で3週間〜3か月の検証期間を取り、“数字と体調”で再評価することをお勧めします。 - 3個以下:
再構築の打ち手(連絡ルール、家計の見直し、定期的な面談)を強化しながら、もう一度様子を見る余地があります。
6、いくらあれば離婚できる?
ここで、いちばん多い質問にお答えします。
「先生、50代で離婚するには、いくらあればいいんでしょうか?」
もちろん、住む場所や生活レベル、健康状態によって変わります。
ただ、ひとつの目安として、私は次の式をお勧めしています。
必要資金 =〔月の最低生活費〕×3か月 +〔初期費用の合計〕 +〔予備費1〜2か月分〕
(1)月の最低生活費の目安
総務省の家計調査などを見ると、一人暮らしの生活費(家賃込み)は平均で月18万円前後というデータがあります。(出典:SUUMO)
ただ、これはあくまで“平均”です。
50代で慎ましく暮らすイメージなら、
- 地方や郊外で家賃5〜6万円
- 食費3〜4万円
- 光熱費・通信費・日用品などで3〜4万円
と考えると、月12〜15万円くらいを「最低生活費+少しの余裕」として見積もる方が多いです。
(2)初期費用の目安
賃貸の初期費用(敷金・礼金・仲介手数料・引越し費用など)は、だいたい家賃の4〜6か月分が目安と言われます。(出典:SUUMO)
家賃6万円なら、24万〜36万円程度。
家具・家電をほとんど持ち出せない場合は、もう少し上乗せが必要です。
(3)簡単なシミュレーション
例えば、
- 月の最低生活費…13万円
- 初期費用…30万円
- 予備費…25万円(2か月分弱)
とすると、
13万円 × 3か月 = 39万円
+ 初期費用30万円+ 予備費25万円= およそ94万円
もちろん、財産分与や年金分割で受け取れる金額によって、この「必要資金」は変わります。
重要なのは、「なんとなく不安」ではなく、「自分はいくらあれば3か月は持ちこたえられるか」を数字で知ることです。
同時に、「毎月の手取りが、月の最低生活費以上になっているか」ここも必ずチェックしてください。
7、50代の離婚を成功させるために|デメリット打ち消し策
50代の離婚は、メリットもありますが、当然デメリットもあります。
経済↓/孤立↑/健康↓/手続き負担↑。
これらを“放置する”のではなく、一つずつ打ち消す工夫を先に用意しておくことが、「成功する離婚」の条件です。
(1)住まい
- いきなり終の棲家を決めようとせず、「2〜3年の仮住まい」と割り切る
- 家賃の安いエリアや、UR・公営住宅なども候補に入れる
- 相手が家賃を一部負担する場合は、金額・期間・条件を必ず文書にしておく
(2)仕事
- まずはパート・派遣・短時間バイトなど、収入の“芽”を複数持つ
- 資格や経験があるなら、今からでも活かせる仕事を専門家と一緒に洗い出す
- 健康に不安がある場合は、体力に合わせてシフト調整できる職種を優先する
(3)人間関係・孤立
- 地域のサークル、ボランティア、オンラインコミュニティなど、年齢不問で参加できる場を一つ見つける
- 「離婚の話はしない趣味の友達」と、「なんでも話せる相談相手」を分けて持つ
- メンタルが限界の時期は、カウンセラーや専門機関を“心の避難所”として使う
(4)健康
- 離婚前から、睡眠・食事・運動のリズムを少しずつ整えておく
- 持病がある場合は、主治医に環境変化の予定を相談しておく
- 離婚後1年は“人生の大工事中”と捉え、頑張りすぎない生活設計を心がける
8、50代「離婚してよかった」の共通点(女性/男性)
長年カウンセリングをしていて、「離婚してよかった」と穏やかな表情で話してくださる方々には、いくつかの共通点があります。
共通1:自分軸の回復
「夫(妻)がどう思うか」ではなく、
「私はどう生きたいか」を真剣に考え直した方は、離婚後のブレが少ないです。
共通2:支出の再設計
- 収入が増えたわけではなくても、
- 家賃
- 通信費
- 保険
- サブスク
などを徹底的に見直し、“身の丈に合う生活”にリセットした人は、精神的にも安定しやすいです。
共通3:“新しい役割”の獲得
- 趣味のサークルで頼られる存在になる
- 地域活動で役割を持つ
- 仕事の中でやりがいや責任あるポジションを任される
こうした“新しい役割”ができた人は、「一人でもちゃんと生きている」という手応えを得やすくなります。
逆に、離婚後に苦しみやすいのは、感情だけで即断してしまい、住まい・収入・人間関係の整備が追いつかなかったケースです。
「もう限界!」と飛び出してしまいたくなる気持ちは、本当によく分かります。
でも、50代からの人生を守るためには、「怒りは作戦の敵」。
感情は感じていい。そのうえで、動きだけは賢く、です。
9、相談内容とカウンセラーの回答
ここで、実際にあったご相談の一例をご紹介します(個人が特定されないよう、一部内容をアレンジしています)。
(1)相談内容
夫から離婚を切り出され、来月から別居が予定されています。
結婚期間は15年ほど。夫は60代(再婚)、私は50代(初婚)で、2人の間に子どもはいません。
夫は経済的に困窮しており、私は派遣社員で身寄りがない状況です。
できれば関係を修復したいと強く願っています。
離婚理由は「性格の不一致」「時間の経過とともに生じたズレ」「自由になりたい」とのこと。夫は細やかな気遣いができるタイプで、私は比較的家庭的ではないという違いがありました。私は現在、涙ながらに謝罪し、家事なども以前より丁寧に改善しています。
しかし、夫は別の50代女性と不倫をしており、別居先の住居も契約し、近々引っ越すそうです。
夫は現在の借家について家賃を負担するので、私が住み続けても良いと提案しています。
また今日も一緒に外食し、来週もイベントに誘われるなど、夫の行動が複雑です。
夫は経営者として気前が良く見えますが、実態は借入過多・税金滞納の自転車創業状態です。
私は親族がいないため、一人になることへの不安、そして仕事が不安定なための生活苦への恐怖を感じています。
「離婚しても、しなくても地獄」だと感じていますが、それでも夫と一緒にいたい気持ちがあります。
このような状況で、どうすれば良いのか深く悩んでいます。
①カウンセラーからの回答
とてもつらいお気持ちの中で、ご相談くださってありがとうございます。
ご主人から突然離婚を切り出され、しかも相手の女性まで存在する…。
お気持ちは、言葉にできないほど苦しく、不安で押しつぶされそうだと思います。
結婚生活を大切にしてきて、「これからも一緒にいたい」と願っているのに、ご主人が離れていこうとしている。
しかも、生活や将来への不安も重なっている――
「離婚しても、しなくても地獄」という言葉に、私も胸が締め付けられる思いです。
ただ、その中でここまで状況を整理して言葉にされ、泣きながら謝り、家事も丁寧に工夫しておられる。
その努力と想いは、必ずご主人にも伝わっています。
一緒に外食ができる、イベントに誘われている――
その事実は、関係修復の可能性が完全にゼロではないことも示しています。
一方で、ご主人の自転車操業という経済状況や、相手女性の存在を考えると、感情だけで判断できない複雑な問題が絡み合っています。
だからこそ、今は「離婚する/しない」を即決するよりも、
①心の安全
②生活の土台(お金・仕事・住まい)
③ご主人との関係の“現実的なライン”
この3つを、一緒に冷静に整理していくことが必要だと思います。
私の主宰する「離婚相談救急隊」には、同じような苦しみの中で相談に来られた方々を支えてきた、具体的なノウハウがあります。
離婚を回避したい方の再構築の進め方、もし離婚となった場合の経済的な守り方など、感情だけではなく“実務”の部分も一緒に組み立てていきます。
「どうしたらよいのか」と悩んでおられる今こそ、専門家に心の支えになってもらうタイミングかもしれません。
有料にはなりますが、どうか一人で抱え込まず、勇気を出して、岡野あつこ「離婚相談救急隊」にご相談くださいね。
あなたのお気持ちが少しでも軽くなり、これからの人生に光が差してくるよう、心から願っています。
10、Q&A
Q. 50代 いくらあれば離婚できる?
先ほどの式をもう一度思い出してください。
必要資金=〔月の最低生活費〕×3か月+〔初期費用の合計〕+〔予備費1〜2か月分〕
多くのケースでは、「100万〜150万円前後」を一つの目安にしている方が多いです。
ただし、財産分与や年金分割で得られる見込み額、仕事の有無によって大きく変わります。
大事なのは、「いくらあれば安心か」を一般論で考えるのではなく、あなた自身の家計でシミュレーションしてみることです。
Q. 50代の離婚で実家なし・仕事なしの現実策は?
実家がなく、仕事もしていない50代の方は本当に多いです。
その場合は、
- まずは月数万円でも、自分名義の収入をつくる
- 公的支援(住宅扶助・医療費助成など)を一度専門家と一緒に洗い出す
- 仮住まいとして、家賃の低いエリア・形態(シェアハウス・URなど)を選ぶ
「働けないから無理」と思い込まずに、「今の自分でもできる、小さな仕事」と「受けられる支援」をセットで探すことが、現実的な一手になります。
Q. 子なし夫婦が熟年離婚する際の注意点は?
子どもがいない分、「身軽だからこそ離婚しやすい」と感じる一方で、老後の支え合いが夫婦だけになることも事実です。
子なし熟年離婚の場合は、
- 介護・病気になったときに、誰と・どこで暮らすのか
- 金銭管理や契約(見守りサービスや成年後見など)をどうするか
- 死後の手続き(相続・葬儀)を誰に託すか
こうした“老後の現実”まで含めて設計しておく必要があります。
Q. 50代で離婚する理由は何ですか?
相談現場で多いのは、
- 性格・価値観の不一致と、長年の我慢の蓄積
- モラハラ的な言動・精神的虐待
- 不貞(不倫)
- お金の問題(借金・浪費・家計丸投げ)
- 親の介護や更年期など、中年期特有の変化に配偶者が寄り添ってくれない
といったものです。(出典:神戸新聞)
「ある日突然」ではなく、小さな不満と諦めが積み重なった結果として、50代で決断に至るケースがほとんどです。
11、まとめ|50代からでも、人生はやり直せる
50代の離婚は、20代・30代の離婚とは重さが違います。
お金、健康、仕事、人間関係――
どれをとっても簡単ではありません。
だからこそ、「離婚すべきかどうか」よりも先に、「どうすれば自分の人生を守れるか」を一緒に考えていきましょう。
- 怒りや悲しみは、感じていい。
- そのうえで、数字と条件だけは冷静に。
- いきなり答えを出さず、「時間を買う」選択も使いながら。
そして何より、覚えていてください。
あなたの価値は、結婚しているかどうかでも、離婚するかどうかでも決まりません。
これからどう生きるか。
その選択権は、いつだってあなた自身の手の中にあります。もし今、「一人ではとても抱えきれない」と感じたら、どうか専門家の手も遠慮なく借りてくださいね。
あなたの50代、そしてその先の人生に、もう一度“自分の光”が灯ることを、心から願っています。
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