離婚カウンセリング 岡野あつこの離婚相談救急隊

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【メール相談】妻に突然離婚を宣告されました。

妻から離婚を切り出されたとき、最初にやるべきこと

「妻から突然、離婚したいと言われました。」
「妻が離婚届を取りに行ってしまいました。どうしたらいいか分かりません。」

妻から離婚を切り出されたとき、頭が真っ白になり、眠れなくなり、食事ものどを通らない…そんな状態でこのページを開いてくださっていると思います。
まずお伝えしたいのは、今のあなたが感じている動揺や不安は「おかしくない」ということです。突然、人生の土台を揺さぶられるような出来事なのですから、心と体がついていかないのは当然です。

ただ、ここで感情のままに動いてしまうと、離婚を回避したいのに、かえって妻の気持ちを遠ざけてしまうことがあります。
「何て言い返せばいいか」「どうしたら離婚を止められるか」を探す前に、まずは状況を整理し、初動で“やらない方がいいこと”を知ることが大切です。

ここでは、実際のメール相談をもとに、「妻から突然離婚宣告をされた夫」のケースと、岡野あつこ流の考え方・関係こじれフェーズの整理・具体的な対処法をお伝えしていきます。

妻から離婚を切り出された今だからこそ、「終わり」にするのか、「再出発」に向けて動くのか。どちらに進むにしても、後悔を最小限にするための考え方と一歩を一緒に確認していきましょう。

相談内容|義父の一周忌の帰り道で「離婚したい」と告げられて

ご相談者は四十三歳の夫。妻は四十歳。結婚十年目でお子さんはいらっしゃいません。

十日ほど前、義父の一周忌で妻の実家に二人で出かけ、その帰り道で妻から突然「離婚したい」と宣告されたとのことです。
 

私43歳、妻40歳。結婚10年目、子供はいません。

10日ほど前、妻から離婚の宣告を受けました。

前日は義父の一周忌で二人で妻の実家へ帰っており、その帰りに伝えられました。

その後、普通に会話もしていましたが、妻の気持ちは固まっているのだと感じ取ることはできました。

数日後、私の方から離婚をしたくないこと、至らないところは直していくことを妻に伝え、さらに、何が原因なのかを聞きましました。

しかし、妻は答えてくれず、ただ「もう決めたことだから」としか言いませんでした。

さらに数日後、再度ちゃんと話をしようと持ちかけました。

妻は、「不満を伝えることはとても長く悩んで苦しんで考えてきたことで、それを今また言葉にすることは苦しみでしかない」と言われました。

妻が言った離婚理由は、おおむね、セックスレスと性格、価値観の不一致でした。

昨日、妻は離婚届を取りに行き、LINEで住宅ローンなどの連帯保証人の状況を教えて欲しいと言ってきました。

私は離婚したくないです。

妻のことも愛しており、これからも一緒に夫婦として生きていきたいと強く思っています。

しかし、妻にやり直すという考えはなく、また私もただやり直すだけでは何も変わらず妻が抱えている悩み・葛藤・苦しみは解決しないと思っています。

ですが、どうすれば、離婚を回避してお互いが夫婦としての関係を再構築し再スタートをきれるのかわからない状態です。

離婚の話がでてから、睡眠・食事共にほとんど取れず仕事にも集中することができず苦しい状況です。でも、妻はもっと苦しいはずです。

アドバスよろしくお願いします。

アドバイス|妻の「もう言いたくない」は、最後のSOS

不安と戸惑いの渦の中で、ここまで文章にして送ってくださったこと、本当に勇気がいったと思います。

妻からの離婚宣告。
四十歳という年齢は、女性にとっても「この先どう生きていくのか」を自然と考え始める節目のひとつです。
そこに、お父様の死という大きな出来事が重なりました。「人生には終わりがある」という現実を目の当たりにし、自分の生き方を深く見つめ直したとしても、不思議ではありません。

ご相談者の文面からは、自分自身も辛い状況の中で「でも妻はもっと苦しいはずだ」と感じている優しさが伝わってきます。
その優しさがあったからこそ、セックスレスの十年間でも、この夫婦がここまで続いてきた側面もあるでしょう。

しかし妻の言葉をよく見ると、「不満をもう一度口にするのは、私にとっては新たな苦しみでしかない」とはっきり伝えています。
これは、単なるワガママや感情ではなく、「長い間、言えない不満を抱え続けてきた人の、最後の叫び」に近いものです。

「いつもありがとう」「二人で頑張っていこうね」という言葉と同じくらい、セックスという行為には「自分は選ばれている」「必要とされている」という深い安心感が含まれています。
その部分が十年という単位で欠けていたとしたら、妻は心の奥で「私は女として見られていない」「このままここにいて、自分の人生は満たされるのだろうか」と、不安と絶望のあいだを揺れ続けていたはずです。

今まず必要なのは、「離婚はしたくない」というあなたの思いをぶつけることではありません。
「君は僕にとって、なくてはならない、大切で価値のある女性なんだ」というメッセージを、言葉と態度で、丁寧に届け直すことです。

そのうえで、一度原点に立ち返り、「これからの人生をどう生きたいのか」「どんな夫でありたいのか」を、あなた自身が冷静に見つめ直すこと。
そして、これまで妻が精神的にも肉体的にも感じてきた寂しさや苦しさについて、「もう一度二人で取り組ませてほしい」という覚悟を、手紙や対話を通じてしっかり伝えていくこと。

あなたの文面からは、誠実さと優しさがにじんでいます。
その一方で、女性の繊細な感情やサインを受け取ることに、少し不器用なところも感じられます。
もし一人での修復が苦しいと感じるなら、専門家と一緒にステップを踏むという選択肢も、心に置いておいてください。

ではここから、より一般的な「妻から離婚を切り出されたとき」の初動対応と、再構築を目指すための具体的な考え方を整理していきましょう。

妻から突然「離婚したい」と言われたとき、最初にどう動くか

返す言葉に困ったら「沈黙」と「一度受け止める」が最強の初動

妻から離婚を切り出された瞬間、多くの夫がやってしまうのは、「離婚なんて無理だ」「考え直してくれ」と、その場で説得を始めてしまうことです。
気持ちは痛いほど分かりますが、妻の決意が固くなっているときほど、この“即時説得”は逆効果になります。

妻はそこに至るまで、何ヶ月、何年とかけて悩み、自分の中で「離婚する」と決めてから口にしています。
一方、夫にとっては「今日突然告げられた出来事」です。この時間差が、まず大きいのです。

返す言葉が見つからないときは、あえて一度、こう伝えてかまいません。

「今聞いたばかりで、正直すぐには整理できない。君がどれだけ悩んできたかは分かっていなかったと思う。
ちゃんと受け止めたいから、少しだけ時間をもらえるだろうか。」

すぐに反論せず、一度「受け止める姿勢」を見せること。
この一呼吸が、その後の話し合いの土台を大きく変えます。

妻の「本気度」を見極める視点

妻から離婚を切り出されたとき、すでにどこまで準備が進んでいるかを冷静に見ることも重要です。

離婚届をもらってきている。
ローンや貯金、財産分与の話題が出ている。
別居先の部屋を探している、あるいは契約済み。

こうした具体的な動きが始まっているかどうかは、妻の「本気度」の一つの指標になります。
今回のご相談のように、妻が離婚届を取りに行き、住宅ローンの連帯保証人まで確認しているケースでは、気持ちだけでなく「行動のスイッチ」もすでに入っていると考えた方がいいでしょう。

「本気度が高いから、もう終わりだ」と決めつける必要はありません。
ただ、「言えば夫は変わるはず」という期待を通り越し、「言っても変わらない、言うこと自体が苦しい」という領域にまで妻の気持ちが進んでいる可能性を、しっかり理解しておくことが大切です。

モラハラ・DVが疑われる場合は、修復よりもまず「安全」を優先

もし妻からの離婚宣告の背景に、あなた自身のモラハラ的な言動やDVがあると薄々感じているなら、対応の優先順位は変わります。
この場合、「離婚を回避すること」よりも、「相手の安全を確保すること」「自分の加害性を見つめ直すこと」が先になります。

妻の訴えの中に、「怖い」「一緒にいると命の危険を感じる」「暴力がある」といった言葉が出てきている場合は、夫婦カウンセリングだけでなく、弁護士や公的機関への相談も視野に入れてください。
離婚したくない思いは尊重されるべきですが、暴力や明らかなモラハラがあるケースでは、まず相手の心身の安全が優先になります。

離婚の申し出には段階がある|関係こじれフェーズ6段階

夫婦関係は、ある日突然「ゼロから100まで」こじれるわけではありません。
岡野は、夫婦のこじれ方には大まかに六つのフェーズがあると考えています。
自分たちが今どの段階にいるのかを把握することで、修復の難易度や、これから取るべきスタンスが見えやすくなります。

短所発見期〜ケンカ期|まだ感情が動いている段階

結婚生活が始まると、誰しも相手の短所に気づき始めます。
最初は「そんなところも可愛い」と笑って済ませていたものが、やがて「何度言っても直らない」「どうして分かってくれないの」という不満に変わっていきます。

ここで、話し合いができているうちはまだ「ケンカができる関係」です。
言い合いが増えるのは危険信号ではありますが、「腹が立つ」「分かってほしい」と感情が動いているうちは、まだ修復の余地が大きい段階とも言えます。

ドンヨリ期〜嫌悪期|感情のシャッターがおり始めた状態

ケンカが増えすぎると、今度はお互いが疲れてきます。
話し合おうとするとケンカになる。だから話さない。
家の中に重たい空気が漂い、なんとなく会話が減り、必要最低限の連絡だけになっていく。これが「ドンヨリ期」です。

さらに進むと、「もう期待するのはやめよう」「いてもいなくても同じ」と相手への感情そのものが閉じ始めます。
挨拶も形だけ。目も合わせない。触れられたくない。顔を見るだけでイライラする。
ここまで来ると「嫌悪期」に入っており、妻の中では「この関係から抜け出したい」という方向に心が動き始めています。

今回のご相談の妻のように、「不満を言葉にすること自体が苦しい」と感じている場合、すでにドンヨリ期〜嫌悪期を越え、「離婚準備期」に足を踏み入れている可能性があります。

離婚準備期〜離婚決意期|静かに動き始めるフェーズ

妻が一人で離婚届をもらいに行く。
ローンや貯金、財産分与について具体的な質問をし始める。
実家や友人に相談している。別居先候補の部屋を探し始めている。

ここまでくると、関係こじれフェーズは「離婚準備期」から「離婚決意期」に入ったと考えられます。
気持ちの上では、すでに何度も離婚をシミュレーションしており、あとは「どう実行するか」を考える段階です。

この段階からの修復は決して簡単ではありませんが、「絶対に無理」と決めつけてしまう必要もありません。
ただし、「一言謝れば元に戻る」といった甘い見通しは手放し、時間をかけて信頼を積み直す覚悟が必要です。

「離婚したくない」と思ったら、今すぐ始めたいこと

岡野メソッドの核心|「相手軸」で考えることから始める

妻から離婚を切り出されたとき、多くの夫が最初に考えるのは「自分はどうしたいか」です。
離婚したくない。妻を失いたくない。家を手放したくない。世間体が気になる…。

もちろん、それも大切な気持ちです。
しかし、関係を立て直したいのであれば、最初に必要なのは「自分目線」ではなく、「妻の内側で何が起きてきたのか」を想像する相手軸の視点です。

十年間のセックスレスを、妻はどう感じてきたのか。
自分は何度、妻の話を途中で遮ってしまっただろうか。
妻の「助けて」のサインを、見て見ぬふりをしてこなかっただろうか。

すぐに答えが出なくても構いません。
ただ、「妻の立場に立つとどう見えるか」という問いを、ノートに書きながら、自分なりに言葉にしていくことが、修復の第一歩になります。

「言葉・態度・見た目」から変化を見せる

岡野は、夫が変わりたいとき、いきなり大きな約束をするのではなく、日常の「言葉・態度・見た目」から変えていくことを勧めています。

言葉であれば、感情的な言い方を減らし、「ありがとう」「ごめん」「助かったよ」といった基本の一言を惜しまないこと。
態度であれば、忙しくても話しかけられたときに一度手を止め、顔を見て話を聞くこと。家事や生活面で具体的な行動を増やすこと。
見た目であれば、だらしない姿で家にいないこと。清潔感を整え、「君の隣に並ぶのにふさわしい夫でいたい」というメッセージを、言葉以外でも伝えていくこと。

妻から見ると、「口では何とでも言える」と感じている場合が多いものです。
だからこそ、日々の小さな変化を三週間、三ヶ月と積み重ねていくことで、「本気で変わろうとしている」という信号が、ようやく相手に届き始めます。

三週間→三ヶ月ルールで「習慣」にしていく

急に完璧を目指すと、途中で必ず息切れします。
岡野がよく使う目安は、「まず三週間続けてみる」「次に三ヶ月を目指す」という二段階です。

三週間続くと、自分の中で「少し慣れてきたな」という感覚が生まれます。
三ヶ月続くと、周囲からも「前と違うね」と言われ始めます。

修復を目指すとき、相手に見せたいのは、「一瞬の反省モード」ではなく、「時間をかけて変わっていく姿」です。
そのためには、無理のない範囲で、自分なりの小さな改善を三週間、三ヶ月と積み重ねてみてください。

どうしても妻の意思が固いときの向き合い方

離婚届の扱いと、話し合いの基本姿勢

妻が離婚届を取ってきたと聞くと、焦ってすぐに記入してしまう方もいれば、「絶対にサインしない」と突っぱねる方もいます。
どちらも、感情的に振れすぎてしまうと、冷静な話し合いが難しくなります。

離婚したくないのであれば、「今の時点ではサインできない。ちゃんと話し合ってから考えたい」とはっきり伝えて構いません。
ただし、その際も責めるのではなく、「君がどれだけ悩んできたかを知りたい」という姿勢を忘れないことが大切です。

話し合いの場では、結論を急ぎすぎないこと。
一度にすべてを決めようとせず、今日はここまで、次はこのテーマ、と段階的に話していくこと。
どうしても感情が高ぶってしまうなら、第三者(カウンセラーや夫婦問題に詳しい専門家)を間に挟むことも検討してみてください。

親権・慰謝料・養育費などの基本を押さえておく

今回のご相談にはお子さんはいませんが、一般的に、妻から離婚を切り出されたとき、親権や慰謝料、養育費、財産分与といったキーワードが必ず出てきます。
これらは感情論ではなく、法律やお金の話になりますので、独自判断で動くと、後で「知らなかった」「そんなつもりじゃなかった」という後悔につながりやすくなります。

本格的な離婚協議に入る前に、一度は弁護士や専門の相談窓口で、「自分たちのケースだと、どんな選択肢がありそうか」を聞いておくと安心です。
離婚を回避したい場合でも、「もしものときのシミュレーション」をしておくことは、逆に心の余裕を生みます。
「最悪こうなっても生きていける」と思えると、「今は修復に集中してみよう」という力も湧いてきます。

心を守るために、専門家の力を借りる

妻から離婚を告げられたショックで、眠れない、食べられない、仕事が手につかないという状態が続くなら、それはもう一人で抱え込んでいい段階を超えています。

友人に打ち明けるのも一つですが、夫婦問題に特化したカウンセラーに話を聞いてもらうことで、自分の感情と状況を整理しやすくなります。
感情のガス抜きと、現実的な整理を同時にしていくことで、「今すぐ妻を説得すること」以外の選択肢も見えるようになっていきます。

岡野あつこの「離婚相談救急隊」には、同じように妻から離婚を切り出され、途方に暮れている方がたくさん相談に来られます。
「離婚を回避したい」「再構築したい」という方のための具体的なステップも用意されていますので、一人で抱え込まず、専門家の肩を借りることも、ぜひ選択肢に入れておいてください。

まとめ|今はショックでも、「動く人」だけが未来を変えられる

妻から突然離婚を切り出されたとき、心は大きく揺れます。
眠れない夜が続き、仕事も手につかず、「何が悪かったのか」「どうしてこうなったのか」と自分を責めてしまうかもしれません。

ただ、ここで大事なのは、「ショックの中でも、少しずつ現実に目を向けていくこと」です。

妻の側で、どんな時間の積み重ねがあったのかを想像すること。
自分たちの関係が、関係こじれフェーズ6段階のどこにいるのかを確認すること。
「離婚したくない」と思うなら、まずは自分が変わる覚悟を持ち、「言葉・態度・見た目」の小さな変化を三週間、三ヶ月と続けてみること。
それでも妻の意思が固い場合には、法的な準備や、自分の心を守るためのサポートも同時に整えていくこと。

修復に向かうにしても、離婚という選択を受け入れるにしても、「何もせずに流されてしまう」のがいちばん後悔を残します。
今はつらくても、「動ける人」だけが、未来を変えることができます。

あなたは、妻から離婚を切り出されたとき、「妻はもっと苦しいはずだ」と感じ取れる優しさを持った方です。
その優しさに、今度は現実を直視する力と、小さな行動力を少しずつ足していってください。

悔いの残らない選択ができるように。
そして、あなたと奥様のこれからの人生に、少しでも光が戻ってくるように。
ここから先は、一つ一つの行動が、その未来をつくっていきます。

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