
セックスレスで夫が不倫…離婚したいと言われどうするべき?対処と再構築の方法
<相談内容>
ペンネーム:りんさんからの相談
子供が生まれてから夫とセックスレスに
9歳と3歳の子供がいる、結婚して12年の夫婦です。
主人から「離婚したい」と言われ、悩んでいます。
まず背景として、原因は私にもあるのですが、私たち夫婦はセックスレスです。
子供が生まれてから、私はどうしても主人とセックスする気分になれませんでした。
実際、主人の単身赴任の期間が長かったこともあり、上の子を出産した後、主人とセックスしたのは1~2回くらい。
セックスの誘いがあっても断っていたら、そのうち主人は誘ってこなくなりました。
下の子をつくるときには、数ヶ月間で何度かセックスしました。
ただ、そのときのセックスは、私が「女の子が欲しい」と男女の産み分けを希望したことなどもあって、淡白なものであり、主人に言わせるとそれはセックスの回数に入らないそうです。
下の子が生まれてから、主人からセックスに誘われることはありませんでした。
それは、私が子供を寝かしつけるときに、子供の寝つきが悪いこともあって、私も一緒に寝てしまったり、主人の単身赴任の期間も長かったりして、セックスする機会がなかったことも一因だと思います。
ひさしぶりに夫からセックスに誘われたが
それが昨年の春頃、主人からひさしぶりにセックスに誘われました。
その日、私は子供を寝かしつける際、自分も一緒に寝てしまったのですが、夜に聴きたいラジオ番組があったので、眠いところを無理して起きたときのことでした。
急に主人から「エッチしよ」とストレートに言われたのです。
主人の言葉に私は引いてしまい、その場は「生理がまだ終わりかけだから…」と言って、誘いを断ってしまいました。
しかし次の日、私は思い直して「子供はもういらないんだけど…コンドームあるの?」と主人にメールしたところ、「買って帰る」と返信があり、主人はなんだか楽しそうに家に帰ってきました。
でも、私はそれから夜になると主人からセックスを誘われるのが怖くなり、子供を寝かしつけた後もリビングに行くのがつらくなってしまったのです。
そして、ある日の朝、主人の出勤前で子供が起きる前、私はこらえきれず、「子供がいると、どうしてもそういう気分になれなくて…」と泣きながら訴えてしまいました。
それに対して、主人は「わかったよ」と言ってくれたので、てっきり私の気持ちを理解してくれたんだと思っていたのですが…。
夫が離婚したい理由はセックスレスだとわかり
私も「このままセックスレスではいけない」と考え、私のほうからスキンシップするなどいろいろと努力し、主人と「セックスしたいな」と思えるようになりました。
そして、昨年の10月頃のある夜、自分から主人に甘えていったところ、驚いたことに主人から「俺のこと嫌いでしょ」という言葉が…。
私が「そんなことない」と返すと、主人は「じゃあ勘違いか」と言うだけ。
私が体をくっつけていっているのに、主人は微動だにしません。
それどころか、主人はイライラした様子で、私に対してさまざまな不満をぶつけ始めたのです。
不満の内容は何年か前のことばかりなのですが、たとえば「夫婦でけんかすると、(私が)子供の前でもひどい言葉を使う」とか、「(私が)お義母さんに会いたがらないから、(お義母さんに)下の子を全然会わせてあげられていない」とか。
それだけでなく、やはり主人は私にセックスを拒否されたことが不満だったらしく、「コンドームまで買ってきたのに、自分の誘いを断った」と言い出したのです。
私とはもう一生セックスできないと思い、諦めてコンドームを捨てた、自分のことが嫌いだから、セックスしたくないんだと思ったと言うのです。
後に、主人から離婚を切り出されるのですが、主人の話をよくよく聞くと、離婚したい理由として、結局セックスレスが大きいみたいです。
私は、子供が生まれてから『母親モード』だから、主人とセックスする気分になれないということを、前から主人には言っているつもりでした。
それに関して、主人も特に何も言ってこなかったので、理解してくれているとばかり思っていましたが、どうやら違ったようです。
セックスレスの話し合いで夫から不満の言葉があふれ出す
話をするなかで、主人からは私への不満の言葉が次から次へと飛び出しました。
主人によると、夫婦で言い合いになったり、何か相談しようとしたりしても、私が自分の意見を強く主張して、「それ以上、こっちに意見を言わせてくれない」とのこと。
だから、「自分が行きたかった地方勤務にも行けなかったし、普段怒られてばかりだ」と言うのです。
私に言わせれば、主人が怒られるのは、部屋の片づけとかをしてくれないからなんですが…。
地方勤務に関していえば、私としてはその当時、震災直後の東北方面への勤務であり、不安だったので強く反対したのです。
私が「そんなに大事な地方勤務だったなら、ちゃんと言ってくれれば良かったのに」と言うと、主人からは「言わせてもらえる雰囲気ではなかったからあきらめた」と言われました。
昨年の春頃に主人からのセックスを断ってから、その後は特に大きなけんかをすることもなく、普通に過ごしてきました。
ですから、まさか主人がこんなに不満を抱えているとは知らず、本当にびっくりしました。
主人があまりにも私に対して不満を感じているようなので、「離婚したいほど私を嫌いなのか」と聞くと、主人は「そんな極端な話ではない」とのこと。
ただ、主人が急に不満を爆発させ、私は何かおかしいと思ったので、「他に好きな人でもいるの?」と聞いたところ、それに関しては「いない」と答えていたのですが…。
セックスレスが原因と思いきや夫の不倫が発覚。離婚したいと言われ…
昨年の12月上旬に主人から再び「相談がある」と言われ、「(私のことを)好きではなくなったので、離婚したい」という話をされました。
以前、話したときに主人は「そんな極端な話ではない」と言っていたのに…。
私は「子供がいるから離婚はできない。私に不満なところがあれば直していく」「セックスレスの件も誤解があったんだから、離婚は考え直してほしい」と伝えました。
それでも主人が「離婚したい」と言うので、私は「やっぱり好きな人がいるんじゃないの?」と聞きました。それに対して、主人は「いない」と答え、その日はそれで話が終わりました。
主人から離婚の話をされた後も、私はつとめて明るく振る舞っていましたが、12月下旬にまた主人から「相談がある」と言われました。
主人は「自分は元々、嘘をつけないタイプだし、(私が)最近、文句も言わずに過ごしている姿を見ていたら、本当のことを言わなければいけないと思った」と話を切り出しました。
そして、「実は好きな人がいて9月から付き合っている。職場の人で仕事帰りに会っている」という話をされ、主人が不倫していることがわかったのです。
主人によると「(私と)離婚して、不倫相手の女性と結婚するわけではないが、今後も(女性と)付き合っていきたい」とのことでした。
「離婚はできない」と夫に訴えかけたが
私が「子供のことをよく考えて、離婚は思い直してほしい」と言ったところ、主人からは「でも、今まで(自分たち夫婦は)普通じゃなかったでしょ? 9年もセックスしてないし」と返されました。
そして、主人は「今まで自分の意見を我慢してきた」と自身の気持ちを語り始めました。
主人によると、読んでいた本に「自分のことを大切にしよう」「人生70年だと考えると、もう半分過ぎた」などと書かれていたそう。
その本を読んだことがきっかけで「自分の人生を大事にしたい」「将来、子供たちが巣立っていって、老後、夫婦二人きりになったときも、今のままの関係じゃ嫌だ」と思ったようです。
そんな主人に対して、私は「とにかく子供もいるし、急に『離婚したい』と言われても、今は応じられない」と訴えかけましたが、その日の話は平行線に終わりました。
とりあえず、私は主人が不倫しているというので、後日、探偵会社に不倫調査を依頼しました。
なお、調査結果は出ており、もうじき探偵会社から報告書が送られてくる予定です。
夫の単身赴任決定と赴任先には不倫相手の影
離婚の話し合いもままならないうちに、主人が単身赴任することになりました。
どうやら、主人が昨年の12月初めに勤務先に掛け合って、外勤の希望を出したらしく(当初、主人は否定していましたが)、今年の3月下旬から単身赴任することが決まったようです。
そして、私が何より驚いたのが、主人が単身赴任先で住むマンションを、不倫相手の女性と一緒に探してきたことです。
ある日、主人が「今度行く単身赴任先の近くで仕事があるから、住むマンションを探してくる」と言って、朝から出かけていったことがありました。
主人の帰宅後、話を聞くとなんと「(不倫相手の)彼女と二人でマンションを見てきた」「二人でも住めるように1DKにした」とあっさり告白(ちなみに、これまでの単身赴任ではワンルームでした)。
そのうえ、「子供の顔を見るとかわいくて離れられなくなるから、日曜日も家に帰ってこないかも」などと言い出したのです。
私は主人があまりにも自分勝手なので、「子供の気持ちを考えてほしい」と言いました。それに対して、主人から出てくる言葉は「自分が子供に会えなくなるのがつらい」とか、自分のことばかり。私が「離婚したら子供がつらい目にあうんだよ」などと訴えかけても、主人にはあまり伝わっていないようでした。
私は当初、子供のために離婚せず、主人が家族のもとに戻ってくるのを待とうと思っていました。
しかし、主人があまりに強硬な手段をとってきたため、「離婚する時期はよく考える必要があるけど、離婚自体は仕方ないのかもしれないな」と思い始めました。
主人が私に隠すことなく、不倫相手に会っているのも毎日つらいですし…。
離婚を切り出した夫に迷いが見え始め
ただ、話はこれだけでは終わりません。
主人が単身赴任先のマンションを不倫相手と一緒に見てきた日の夜中、私は主人に急に起こされました。
何事かと思い、主人に聞くと「いろいろ考えていたら気持ち悪くなった。自分でもどうしたいのかわからない」「離婚したら結局、両親が悲しむ。みんな悲しむ。家族と離れるのもつらい」と言い始めたのです。
以前、話し合ったとき、主人は「(私のことが)嫌いだから別れる。だから、不倫が離婚の原因ではない」と言っていました。だから、私は「(主人は)彼女と別れたとしても、離婚はしたいんだろう」と思っていました。
ところが、そのことに話が及ぶと、主人は「もし彼女と別れて、一人になったら…」と言葉に詰まっている様子。
それを見て、私は「主人の気持ちがこんなに揺らいでいるなら、やっぱり離婚しないほうがいいかな」と思い直したところだったのですが…。
不倫相手の女性と話し合った後、夫の態度が一変
翌日の早朝も、私は主人に急に起こされました。今度は何かと思ったら、主人は「彼女と会って、自分の気持ちを話してくる」と言って出かけていき、夜遅くに帰ってきました。
ところが、主人は帰宅後、私に何の報告もなく寝ようとするので、「(不倫相手の女性と)どんな話をしてきたか、一日中気になってたんだけど。どういう話になったの?」と私から聞きました。
すると、驚くべきことに夫から「別に」という言葉が!
主人の返答に納得がいかず、私はさらに問い詰めました。
私と主人はこれまでの話し合いのなかで、「上の子が中学受験の塾に行き始めたばかりだから、上の子の中学受験が終わるまでは少なくとも離婚はしない」「(主人は)日曜日などは家に帰る」という約束事を決めてきました。
主人はそのことを彼女に話しながら、「子供のことを考えるとつらいと泣いてきた」というのです。
主人が言うには「離婚したい気持ちは、この前の土日に話したときと変わらないし、何も変わってない」とのこと。
彼女と遅くまで話し合い、疲れもあったのかもしれませんが、私からすれば、主人は土日とは明らかに別人で、話していることも全く違う印象でした。
主人は土日に子供と過ごしていたときは、離婚したい気持ちが少し揺らいだようですが、彼女と会ったら気持ちがコロッと変わったようです。
あまりにも自分勝手な夫に嫌気がさし
私は今でも主人のことが好きですし、「離婚せずに我慢して、不倫相手と別れるのを待とうか」と思っていました。
しかし、主人からは「単身赴任したら、彼女と今よりも会うと思う。マンションにも呼ぶだろうし、泊まると思う」と言われました。
そして、主人は家を出て行くつもり満々で、さっそく不倫相手と二人で住むマンションを借り、私に対して住所は「聞かれれば教えるけど」という態度です。
主人との離婚の話は、初めて「離婚したい」と言われたときと、不倫を告白されたときの2回しかまだしていません。
そのため、私はあまりに突然のことすぎてショックで…。
ただ、それと同時に、自分勝手な主人に怒りがわいてきたのも事実です。
なぜなら、主人は彼女と住むマンションの合鍵を私に渡す気もないくせに、何の断りもなく、そのマンションの契約書の緊急連絡先に、私の勤務先と電話番号を書いていたのです。
(不動産会社から私に、本人確認の電話がかかってきて判明しました)
不倫相手と住むマンションの契約書に、妻の連絡先を書いて平気な顔をしている主人に対して、さすがに私も頭に来ましたし、主人があまりにも自分勝手に突っ走っているので、本当に嫌になってきてしまいました…。
夫と離婚すべきか、それとも時間をおいて結論を出すべきか
ただ、主人は子供たちにとってはやっぱり大好きなパパですし、主人も子供たちをかわいがっているので、離婚すべきなのか迷っています。
今すぐ離婚すべきか。
離婚するにしても、下の子が中学受験する時期くらいまで待つべきか。
それとも、かたくなに離婚を拒否するか。
そうではなく、今後は主人が単身赴任に行き、日曜日だけ家に戻る、といった生活になるので、その生活をしてみてから、離婚を考えたほうがいいのか。
主人から離婚したいと言われてから、まだ1ヶ月くらいしか経っていませんが、私も精神的にかなり疲れ切ってしまいました。
一体どうするのがいいのでしょうか。

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<カウンセラーからの回答>
セックスレスが原因の夫の不倫に単身赴任…でも大事なのはこれから
メールを読ませていただき、本当に悩んでおられる様子がひしひしと伝わってきました。
ご主人から一方的に離婚をせまられ、誰にも相談できず、一人で苦しくつらい思いをされてきた、そのお気持ちを考えると本当に心が痛みます。
りんさんとしては結婚してお子さんが生まれてから、母親として一生懸命、子育てを頑張ってこられたのですね。
当然、そのことはご主人も理解してくれていると、信じてこられたのだと思います。
でも、実際はそうではなかったとのこと。
ご主人は「もっと自分のことを大切にしてほしい」「男性として見てほしい」とずっと思っていたのではないでしょうか。
ご主人は、りんさんにもっと甘えたかったのでしょうし、ずっと寂しい思いを我慢されてきたのだと思います。
メールの内容からも、ご主人がりんさんに対して、何度もサインを発していたことがうかがえます。
もちろん、ご主人が離婚したい原因のすべてが、りんさんにあるとは言い切れません。
現在、ご主人には不倫相手の女性がいるとのこと。
そして、ご主人は3月下旬から単身赴任が決まっており、必然的にご主人とは別居することになるとのことですが、大事なのはこれからです。
ご主人はこれを機に、不倫相手の女性と一緒に暮らすことを考えているようですね。
ただ、ご主人はお子さんたちと離れて暮らすことをとてもつらく感じているようですし、離婚についても、まだまだ迷われているように思われます。
夫婦関係修復に向けて努力を
りんさん自身、ご主人の態度や言葉に傷つき、悔しくて許せない気持ちもあると思います。
しかし、お子さんたちのためにも、まずは夫婦関係の修復に向けて、努力されることをおすすめします。
離婚するのは、夫婦関係の修復に向けて最大限努力し、それでもどうしても「無理だ」と思ったときでもいいのではないでしょうか。
ご主人の気持ちをつなぎとめるには、お子さんたちの存在が大きいと思います。
たとえば、お子さんたちに「春からお父さんは単身赴任で、家族で一緒にいられなくなるから、お父さんにお手紙を書こう」と提案してみてはいかがでしょうか。
そして、お子さんたちに手紙で「お父さんがいなくなったらすごく寂しいよ。土曜日と日曜日には絶対帰ってきてね」などといったメッセージを書いてもらうのです。
お子さんたちの寂しい気持ちを、お子さんたちの言葉や文字を通じて訴えかければ、ご主人の考えや気持ちが変わることもあるかもしれません。
また、ご主人は「離婚して自分の両親を悲しませたくない」という気持ちもあるようです。
そのため、夫から「離婚したい」と言われていることを、ご主人の両親に打ち明けて、力になってもらえるようにお願いするのはいかがでしょうか。
ご主人の両親にとっても、お孫さんたちはかわいいでしょうし、息子夫婦には離婚してほしくないはず。りんさんに協力して、離婚を回避するよう、ご主人を説得してくれるかもしれません。
妻自身も気持ちを切り替えて
夫婦関係を修復するためには、これまでお伝えしたように、夫婦で話し合ったり、子供や両親の力を借りることも一つの方法ではあります。
しかし、それだけでなく、りんさん自身が気持ちをしっかり切り替えることも大切です。
ご主人を責めたり、つらく当たったりせず、ご主人にとって居心地のいい家庭を目指しましょう。
ご主人が家に帰ってきたときには、気持ちを明るく持ち、笑顔を心がけてください。
そして、食事もご主人の好きなものを作ってあげてください。
加えて、夫のために行動するだけでなく、魅力的な自分になることも意識してみるといいでしょう。
うんとおしゃれして、きれいになって、「夫をドキッとさせてやる!振り向かせてみせる!」くらいの強く前向きな気持ちを持って、りんさん自身も楽しみながら生活してみてください。
自分が前に進むためにも、強い気持ちを持って
夫婦関係を修復するには、大変な努力や労力が必要であり、相当な時間もかかると思われます。
りんさん自身、つらくてくじけそうになることもあるかもしれません。
しかし、自分が前に進むためだと考え、強い気持ちを持って頑張ってください。
たとえどんな結果になったとしても、りんさん自身が精一杯、努力し結果であれば納得して前に進んでいけると思います。
りんさん自身が自分の人生に悔いを残さないために、そしてりんさん自身の幸せのために、焦らず、頑張ってくださいね。
応援しています。
離婚・夫婦修復のお悩み
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上記ご相談のように、「セックスレスが原因で不倫されてしまった」「夫婦の関係が悪化してしまった」と悩む方は少なくありません。
また、不倫発覚後も離婚すべきか、夫婦関係を継続するべきか悩む方は多いでしょう。
しかし、たとえセックスレスが理由であっても、不倫は法律的には「不貞行為」に該当します。
以下からは、
・セックスレスの原因と影響
・セックスレスが原因で不倫をするのは許されるのか
・セックスレスが原因で不倫された場合の対処法
・夫婦関係の再構築方法について
・セックスレスがもたらす心理的影響と不倫のリスク
を解説します。セックスレスや不倫でお悩みの方はぜひお読みください。
1.セックスレスとは?その原因と影響
セックスレスとは、夫婦間で1カ月以上性的な接触がない状態を指しますが、半年以上や1年以上が目安と考える人もいます。以下は、セックスレスに陥る主な原因です。
(1)セックスレスの原因【妻】
・育児や家事、仕事による疲労
・性欲の減退
・年齢的な要因やライフステージの変化
(2)セックスレスの原因【夫】
・仕事の疲れやストレス
・性的欲求の減少
・パートナーへの関心の変化
これらの原因により、セックスレスが強まる傾向があります。
セックスレスは、夫婦のコミュニケーションを減少させ、感情的な距離を広げてしまいます。結果、夫婦関係が破綻したり、不倫・不貞行為が起きたりします。
最近は性生活無しで良好な関係を築く夫婦もいますが、そういう夫婦は自分たちの性生活について話し合いができているので夫婦仲が破綻しているとは言えません。
2.セックスレスが原因で不倫をするのは許されるのか
セックスレスは孤独感や疎外感を引き起こし、パートナーから拒絶されていると感じます。性的欲求が満たされないストレスも辛いものです。こうした理由から不倫に至るケースは少なくありません。
しかし、その行為が法律的観点から許されるかどうかについては、法律的には、不倫は「不貞行為」に該当し、重大な法的責任が発生します。結婚は法的契約でもあり、配偶者以外との性的関係を持つことは義務違反とみなされます。
また、不倫をされた側は、不貞行為に対する慰謝料を請求する権利があります。慰謝料の額はケースによりますが、200万~300万円が一般的な相場。
参照:デイライト法律事務所
参照:ベリーベスト法律事務所
ただし、婚姻関係が破綻していれば、慰謝料請求を減額したり拒否できますが破綻の証明が必要になります。
セックスレスが不倫の動機であったとしても、裁判所はそれを不貞行為の正当な理由とは認めないケースが多いです。不倫した側からの、離婚の請求は認められにくいうえ、不倫は婚姻関係の破綻を引き起こす要因となり、離婚の際には不利な立場に立たされる可能性があります。たとえセックスレスであっても免責されないことが多いようです。
参照:ベリーベスト法律事務所
3.セックスレスが原因で不倫されたときの対処法
セックスレスが原因で不倫された場合、まずは冷静に対応することが大切です。以下の3つのステップを参考にしましょう。
(1)証拠を集める
不倫相手とのメールやLINEの履歴、決定的な証拠写真や動画など、客観的な証拠を集めましょう。これは慰謝料請求や今後の交渉に必要です。
(2)探偵に依頼する
上記方法が自力で難しい場合、探偵を利用して証拠を収集する方法もあります。費用は高額になる場合がありますが、適切な証拠が得られれば慰謝料請求につながります。
(3)弁護士に相談する
弁護士は法律的なアドバイスを行い、相手との交渉を有利に進める手助けをします。すでに不倫や不貞行為が明確で、法的な手続きが必要なフェーズまできている方は、弁護士がよいでしょう。一人での対応では相手に軽んじられる可能性があるため、専門家のサポートを得ることが大切です。
(4)離婚カウンセラーに相談する
離婚カウンセラーは、夫婦関係修復や離婚に関する悩みを抱える方々に対し、心理的なサポートや具体的なアドバイスを提供する専門家です。様々な角度から問題と向き合うため、夫婦間の価値観の違いやコミュニケーション不足、感情の整理や選択肢の提示、離婚がもたらす変化など多角的なアドバイスが受けられます。
時には相談者やパートナーの人柄を考慮したアドバイスや、場合によっては夫婦双方とカウンセリングを行うこともあります。
離婚や裁判に発展する前に、背景にある問題や感情を整理してもらい、寄り添った話が聞けるので最初の相談先としてもおすすめです。
4.セックスレスで不倫された場合の夫婦関係の再構築
不倫や不貞行為が発覚した場合でも、夫婦関係を修復したいと考える人も多いでしょう。
まずは自分の気持ちを整理しましょう。不倫をした相手を許せるのか、再び夫婦関係を続ける覚悟があるのか、自問自答しましょう。許すことが前提でなければ、修復は困難です。
再構築に向かう場合、オープンなコミュニケーションでお互いの気持ちや期待を率直に話し合い、問題の根本原因を共有します。意外と原因となっている生活スタイルも見直しをします。接点が少ないとそもそも会話が生まれないからです。まずは信頼関係を取り戻すことに焦点を当てましょう。
最後に、セックスレスを解消できるか考えてみましょう。セックスレスが原因で不倫が起きた場合、再び性的な関係を築けるかどうか考える必要があります。これが難しい場合、同じ問題が起きたり、どちらかのストレスになってしまいます。最近は性生活無しで良好な関係を築く夫婦もいますが、ここはしっかりとした話し合いが必要となるでしょう。
また、1人ではなかなか気持ちが固まらない場合や夫婦だけでは話し合いが難しい場合、離婚カウンセラーなど専門家による支援を受けることが有効です。
5.セックスレスがもたらす心理的影響と不倫のリスク
セックスレスが理由であっても、不倫は夫婦間の信頼を大きく損ないさらなる問題を生むリスクがあります。また、不倫された側だけでなく、不倫した本人や関係者にも精神的な負担がかかります。
倫理的にも、不倫は一般的に許容されない行為とされ、どんなに状況が厳しくても、不倫は問題解決の手段にはならないのです。
不倫のリスクを避けるためにも、危機に気付いた段階でセックスレスの問題にしっかりと向き合い、関係を再構築する努力を怠らないことが大切です。
そのためにも夫婦間の対話を重ねることが大切ですが、状況に応じて、離婚カウンセラーや弁護士などに相談するのも有効です。
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岡野あつこの離婚相談救急隊では、離婚や夫婦関係の修復に関する以下のサポートを提供しています。
対面相談(Aコース):全国7カ所のサロンで、専属カウンセラーとの対面相談を行います。初回は90分で、料金は16,500円(税込)です。
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その他、代表の岡野あつこが直接、個別の状況に合わせた具体的なアドバイスを提供したり、3ヶ月から1年間にわたり、離婚や夫婦関係の修復を継続的にサポートするスペシャルサポートシステムなど、様々なサービスを通じて、相談者一人ひとりの状況に応じた適切なサポートを提供しています。
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