
熟年離婚される夫の特徴【事例つき】原因と対策を徹底解説
日本における熟年離婚は増加傾向にあり、特に長期間結婚生活を送った50代以上の夫婦の間で顕著です。
「そんな我が家も熟年離婚の危機があるかもしれない。」
今これを読んでいる方が夫側でも妻側でも、熟年離婚が頭をよぎる方はいるのではないでしょうか。
本記事では離婚原因を作り熟年離婚される夫の特徴を解説。
そのほか、主な原因や改善を目指すための実践的な内容をご紹介します。
ぜひ、再度円満な夫婦関係を築くためのヒントにお役立てください。
1、熟年離婚を決意させる夫の主な特徴
まず、妻に熟年離婚を決意させる夫の主な特徴をご紹介します。
(1)家事や育児への非協力的態度
長期間にわたって家事や育児を妻に任せきりにし、自分は「仕事だけが役割」と思い込んではいませんか?
そういう夫は、妻に不満を抱かせやすいです。家事育児に対する非協力的な態度は、夫婦間の負担の不均衡を生み、妻の精神的・肉体的負担を増大させます。結果として、「このままでは自分が耐えられない」と離婚を決意させる大きな要因となります。
(2)コミュニケーションの欠如
夫婦の会話はありますか?
会話の減少、会話をしたとしても妻の気持ちや意見を尊重しない態度は、夫婦関係を悪化させます。問題が発生しても話し合いを避けたり、相手の話を聞かないことで、妻は孤独感や絶望感を抱くことがあります。このような状況が熟年離婚の引き金となるケースは少なくありません。
(3)モラルハラスメント(モラハラ)や暴言
妻を否定する発言や人格を傷つける暴言を吐いてはいませんか?
モラハラは心の負担を増大させます。長期間にわたる精神的な虐待は、自己肯定感を失わせ、妻にとって「離婚」という選択肢を現実的にさせます。
モラハラは表面化しにくい問題です。昔ながらの家長制度のなごりのせいで、夫婦で上下関係ができてそれがよしとされてしまっている場合もあります。しかし、モラハラは離婚理由の一つとして非常に多いのです。
(4)経済的不安や浪費癖
家計の管理を怠り、自分のお金だからと好き勝手使ってはいませんか?
無計画な浪費を繰り返す夫に対して、妻は将来への不安を感じます。特に、定年退職後の生活設計が不十分な場合、老後を安心して過ごせないと判断し、離婚を選ぶケースが増加しています。経済面での不安は離婚の大きな原因となります。
(5)妻の人生を軽視する態度
「仕事をしている自分のほうがえらい」「自分の仕事が優先されるべきだ」と口に出したり、思ったりしていませんか?
夫が妻の努力や人生の価値を認めず、自分中心の態度をとる場合、妻は「自分の人生を無駄にしている」と感じることがあります。特に、自己中心的な行動や発言が多い場合、妻が離婚を決意する一因となります。妻や妻の人生を尊重できないと、夫婦関係の破綻を招きます。
2、熟年離婚の危機を迎えた夫婦の事例と解決策
それでは、私共に寄せられたご相談の中から、夫側が熟年離婚されそうになっている例をご紹介します。あわせて、今後どうしたら夫婦関係を修復できるのか?離婚カウンセラーがアドバイスします。定年後、このようなご状況になるご夫婦は多いかもしれませんので、ぜひご参考になさってみてください。
(1)事例
相談者のT子さんは65歳の主婦。長年メーカーで勤務をしていた夫のE氏は、とりたてて趣味がなく、定年後は自宅でのんびりとした生活子を送っています。 T子さんは、これまで家庭に関心のないE氏抜きでの生活に慣れ、趣味であるサークルや課外活動、近所の方達とのお茶会など日々意欲的に過ごしています。
そのうち、E氏は時間をもて余すようになり、T子さんの行く先々についてくるようになりました。 そればかりか、今度は家事をしきるようになり、細かいことでガミガミ怒るようになったのです。
定年後の夫に悩まれているT子さん。
この状況は、長年の夫婦間の生活リズムや価値観の違いが浮き彫りとなり、妻側のストレスや不満の原因となっている可能性があります。夫であるE氏の行動は、役割を見失い孤独を感じた結果の行動とも考えられます。
(2)離婚カウンセラーによるアドバイス
この場合は、E氏本人のやりがいを一番に考え、働くことをすすめましょう。 週に2日でも3日でも、出来る範囲で仕事をするのがよいと思います。 T子さんも、夫を疎んじるのではなく、夫の定年後の生きがい作りを手伝ってあげるべきです。
これは離婚まで踏み切ったケースではありません。ところが最近では、家庭を顧みず勤めてきた夫が定年退職を機に、妻が家を去ったという事例が増加しています。 妻はそうするしかなかったのかもしれませんが、その前に2人の仲を立て直すことは不可能だったのでしょうか。 夫婦だから、家族だからこその憎しみもあるでしょう。しかし、憎しみや復讐などといったものからは、なにも生まれてはこないのです。
引用:https://rikon.biz/faq/values15/
3、そもそも熟年離婚とは?
熟年離婚とは、50代以上の夫婦が離婚するケースを指し、近年増加傾向にあります。
結婚生活が20年以上であったり、子供が成人している夫婦も当てはまるといえるでしょう。
この背景には、以下のような要因が挙げられます。
(1)熟年離婚が増加する背景
女性の経済的自立の進展
女性の社会進出が進み、経済的に自立できる女性が増加したことで、離婚後の生活に対する不安が軽減されています。
長寿化による老後の再設計
平均寿命が伸び、人生100年時代と言われる中、老後を誰とどのように過ごすかを見直す機会が増えています。
夫婦間の役割や価値観の変化
長年の結婚生活で家事分担や配偶者への態度などの不満が蓄積し、定年後に顕在化するケースが多いです。
離婚に対する社会的な許容度の向上
離婚が一般的になり、社会的な偏見が薄まったことも熟年離婚を後押しする要因となっています。
これらの要因が絡み合い、熟年離婚の増加に寄与しています。円満な夫婦関係を維持するためには、早い段階からのコミュニケーション改善と相互理解が重要です。
(2)なぜ夫の方がされてしまうのか
熟年離婚が妻から切り出されることが多い背景には、以下のような理由があります。
長年の不満の蓄積
長期間にわたり、家事や育児への非協力的な態度や感謝の欠如が続くことで、妻が不満を抱えることが多くなります。特に、夫婦間の役割分担が不平等な場合に、この不満は顕著になります
経済的自立
女性の社会進出に伴い、経済的に自立している妻が増えています。そのため、離婚後の生活に対する不安が軽減され、離婚を決断しやすくなっています。
老後への不安
長寿化により、「残りの人生をどのように過ごしたいか」を考えた際、夫との将来に希望を見いだせなくなるケースがあります。夫が定年退職後、家庭内での摩擦が増えることも一因です。
コミュニケーション不足
長年の結婚生活の中で夫婦間の会話が減少し、夫が妻の気持ちや価値観の変化に気づかないことが離婚を決断させる要因となります。
これらの理由が絡み合い、妻が離婚を切り出すことが多くなっています。
4、 熟年離婚を防ぐための具体的なポイント
それでは、熟年離婚を防ぐにはどこに気を付けたらいいのでしょうか。
(1) 感謝を示す習慣を身につける
日々の生活の中で配偶者の努力に対して感謝を伝えることは、夫婦関係を良好に保つための基本です。「ありがとう」といった小さな言葉が、妻にとって大きな満足感を生むことがあります。特に家事や育児、細かな気遣いを「当たり前」と思わず、感謝を示すことで信頼関係が深まり、離婚のリスクを軽減します。
(2) コミュニケーションを重視する
夫婦間のコミュニケーション不足は、関係悪化の主な原因の一つです。お互いの気持ちや意見を尊重し合い、日常的な会話を重ねることで信頼関係が構築されます。また、難しいかもしれませんが、問題が生じた際には感情的にならず冷静に話し合う姿勢が重要です。夫婦でいるためには、「共通のゴール」を見つける努力がお互いに必要になります。
(3) 健康や趣味を共有する努力をする
夫婦で共通の趣味があるとベストですが、熟年夫婦で新しい趣味となるとすでに各々が持っていたりと難しい場合もあると思います。その場合は運動など健康的な活動を一緒にやるのもおすすめ。夫婦で絆を深めることができますし、新しい目標を共有することは、夫婦を親密にしてくれます。
(4)経済的な不安を解消する
老後の生活設計を夫婦で話し合いましょう。貯蓄計画や退職後の収入源について具体的な計画を立てます。経済的不安の解消は、熟年離婚のリスクを大幅に軽減させます。
(5) 夫婦間の約束事を見直す
長年の結婚生活の中で、夫婦間の約束事が時代や状況に合わなくなっていることがあります。例えば、家事分担や経済的な役割分担を見直し、双方が納得できる形に再設定することが重要です。これにより、妻だけに家庭内の負担が集中する状況を防ぎます。また、(2)で解説したように、「週に1回は夫婦で話し合う時間を持つ」といった新しいルールを作ることで、コミュニケーションを促進し、信頼関係を強化するきっかけとなります。
このように、今までを改善する努力や妻の思いに早期に気づくことが、熟年離婚回避につながります。
5、熟年離婚の兆候に気づくには
夫が熟年離婚の兆候に気づくためには、以下のような妻のサインや行動の変化に注目することが重要です。これらのサインを見逃さず、妻の気持ちに寄り添うことが熟年離婚を防ぐための第一歩です。
(1) 会話の減少や反応の変化
夫婦間での会話が極端に減ったり、妻が夫との会話に関心を示さなくなる場合、心理的な距離が生まれている可能性があります。また、以前は積極的に意見を言っていた妻が黙りがちになるのも、兆候の一つです。
(2) 独立した活動の増加
妻が急に趣味や新しい活動を始めるなど、個人の時間を重視し始めた場合、夫婦関係に満足していない可能性があります。特に、夫には内緒で計画や行動をすることが増えた場合には注意が必要です。
(3) 外見や生活習慣の変化
突然、妻が自分の外見に気を使い始めたり、以前と違う生活習慣を取り入れるようになる場合、何らかの心理的な変化が起きている可能性があります。
(4) 家族や友人との接触頻度の変化
家族や友人と頻繁に連絡を取るようになる、または逆に疎遠になることも、感情面での大きな変化を示すサインです。
(5) 経済的な準備を始める
家計の管理や貯金、重要な書類の整理などを突然始める場合、離婚を視野に入れている可能性があります。
6、熟年離婚のリスクとその影響
一方で、熟年離婚には妻側含め様々なリスクがあります。大切な家族との関係はもちろん、特に経済的な影響は高齢期を迎える段階では重要な問題ですので、しっかり確認しておく必要があります。
(1) 経済的影響:年金分割や財産分与
熟年離婚では、夫婦の財産を公平に分ける「財産分与」が行われます。また、日本では離婚時に「年金分割制度」が適用される場合があります。
専業主婦や収入の少なかった妻は、婚姻期間中に夫が納めた厚生年金や共済年金の一部を受け取る権利がありますが、財産分与や年金分割だけでは離婚後の生活費を十分に賄えないケースも多く、特に高齢の妻が経済的に苦境に立たされるリスクがあります。そのため、離婚後の収入源や住居をどう確保するかが重要な課題となります。
(2) 家族関係への影響
熟年離婚は子どもや親族との関係にも大きな影響を与える場合があります。たとえ成人していたとしても、両親の離婚にショックを受け、家族関係がぎくしゃくすることもあります。離婚後は子どもが気を遣ったり何かと配慮することでストレスも受けるでしょうし、孫との関係にも影響が及ぶことがあります。
さらに、親族や周囲からの理解や支援が得られない場合、孤立を感じることもあります。家族全体に配慮した上で決めることが重要です。
7、離婚を避けるために専門家も活用する
ハードルが高く思われるかもしれませんが、離婚回避にも専門家のサポートが役に立つことがあります。2人だとどうしても喧嘩になって終わってしまう夫婦も、第三者をはさむと冷静になれるメリットがあります。また、中立的な第三者かつ専門的な視点で夫婦間の問題を整理し、解決のためのアドバイスを提供してくれます。
(1) 離婚カウンセラー
冷静になって双方の感情や考えを共有できれば、問題の原因に辿り着きやすくなるでしょう。
コミュニケーション不足や価値観の違い、家庭内での役割分担の不満など、具体的な問題を話したい場合はカウンセラーが有効です。解決策や実践すべき行動だけでなく相手の気持ちを理解するための方法や、共感や対話の技術など、夫婦間の距離を縮めるコツなどのアドバイスがもらえます。
また、カウンセリングであれば自分の気持ちを率直に話すことができますし、離婚問題に伴うストレスや感情を整理してもらえます。
気持ちの面で冷静さを取り戻すことで問題に向き合いやすくなるでしょう。
最後に、夫婦間での話し合いが難しい場合は、カウンセラーを交えた第三者の立場からの支援を求めることが効果的です。これにより、中立的な視点で建設的な対話が可能になります。これらの相談を通じて、離婚を回避するための具体的な手段が得られるでしょう。
(2) 弁護士
弁護士への相談では、法律的な観点から有効な解決策を見つけることができます。
夫婦間で発生しているトラブルや不満が法律的にどのように扱われるかを確認することで、相手に適切な提案をする材料を得ることができます。夫婦問題になりがちな家事分担や経済的なサポートに関する義務もこの領域です。
また、財産分与や年金分割の影響確認、仮に離婚した場合にどのような影響があるのかシミュレーションしてもらえます。離婚後の経済的不安を具体的に把握できれば、夫婦での話し合いの材料とすることができます。
最後に、夫婦関係調整調停の利用についても相談が可能です。この調停は、第三者を介して夫婦間の問題を解決する場として利用されるもので、離婚を回避するために役立つ制度です。
このように離婚カウンセラーや弁護士に相談するメリットはあります。必要に応じて活用してみましょう。
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