当然ですが、離婚は、「夫から申し出るケース」「妻から申し出るケース」に分かれます。

そしてその原因は、双方が一緒かというと少々異なります。

このことを踏まえて、「女性の熟年離婚の原因」と「男性の熟年離婚の原因」に迫りたいと思います。本記事は、第一弾として「女性の熟年離婚の原因」を紐解いていきます。

離婚と修復の分かれ道についても、解説しますので、妻に離婚されそうな方や、熟年離婚を考えている女性はぜひ最後までお読みください。

また、今回の内容は動画でもご紹介していますのでぜひチェックしてみてくださいね。

夫が熟年離婚を選ぶ2大理由と対策！はこちらから

妻が熟年離婚を選ぶ大きな2つの理由

私のところへ相談に来る方で、熟年離婚を選ぶ女性はこの2つの理由を掲げる方が多いです。

(1)積もり積もった長年の不満

遡れば、結婚してから

・嫁姑問題で夫が私の味方をしてくれなかった
・子供が生まれた時に家事育児の協力をしてくれなかった
・生活費をくれてるからいいだろうと私の相談も何も聞いてくれなかった
・若いうちに浮気をされた
・暴力やずっとモラハラだった

このような不満があり、これでずっと我慢を重ねてきた妻。

このような方が、やっと子供も親元から離れて夫婦2人の世界になり、これから力を合わせて行こうという時にまだ夫が同じことを繰り返していれば、離婚を言い出します。

例えば、浮気や家事育児に関する妻の不満に対して

・浮気なんかしてないぞ、ただ後ろを振り向いただけじゃないか
・家事はお前の方が得意なんだから、任せてやってるんだ

というスタンスの夫は多いです。

夫にも言い分はあろうかと思いますが、こうした不満をもし奥様からぶつけられた方は、ぜひ反省してください。

離婚と修復の分かれ道は？

私も、妻側が気持ちを伝えた際に、「申し訳なかった。」「そんな思いをさせちゃったのか。」と反省し、「今からでも下手くそだけど家事を手伝うよ」というスタンスの方とは離婚しなくて結構ですと伝えています。

しかし、逆ギレしたり弁解三昧な人は、もう治らないと思って、勇気を振り絞って離婚してしまう人が多いです。

このように、熟年離婚を決意した妻の様子や決断から考えても、長年のつもり積もった不満というのは、コップの水が溢れ出るように、本当にちょっとしたことで爆発してしまいます。

だからこそ、夫側は気をつけなければいけません。

そして、もし妻側で迷っている方がいたら、急に爆発するよりは、どこかで1回爆発寸前のところでチャンスを与える意味で一言伝えてみましょう。

「私は今までこういうことを不満に思ってきた。これからはあなたが手伝ってください。」
「これからはあなたが労ってください。感謝してください。そして私と対等に一緒にこの老後を過ごすために私のことも評価してください。」

このようなことをチャンスをあげるつもりで伝えみて、一言でも謝罪や理解がある夫がいたら熟年離婚はストップしていただいたらいいと思います。

でも、こんなことがわからない夫は奥さんがチャンスを与えても奥さんの気持ちに気づかないかもしれません。

(2)自己実現したい

今は、ドラマなどを見ても、夫婦で離婚して自分のやりたいことをやるという内容が流行っています。

実は、妻が結婚後ずっとやりたいことを我慢してたというパターンは結構多いのです。例えば、

・私は高校しか行っていないから大学に行きたい
・もう一度バリバリ働きたい

そんなことを考えるような妻がたくさんいます。

私も実は60歳を超えてから「英会話を習いたい」という夢の自己実現に入りました。

小学校と中学校で英語が好きで、「英語を習って世界各国回りたい」そんなことを夢に見てていました。でも、結婚して子供を産んで仕事を始めて自分の夢からはどんどん遠のいて英語が喋れなくなってしまいました。

そんな時に自分の人生を棚卸してみて考えたのが、「そうだ！私はあんなに英語をやりたかったのにやれなかったんだ！」ということ。60歳を超えてから、自己実現に思い至りました。

英語を習うという一見小さなことでも、でもやり遂げられなかった事というのは専業主婦だったり子育てをしてきた妻たちはいっぱい持ってるのです。

もしかしたらお店をやりたいとか会社を経営したいとかそんなことさえも思ってる方もいっぱいいるかもしれません。

離婚と修復の分かれ道は？

夢の実現は、結婚生活を続け夫婦でいてもできます。

そういう時に、「お前が夢を実現したいんだったら応援してやるよ。」「金か必要ならじ退職金から出そう」こういう夫とは離婚しなくて結構です。

しかし、妻が実現したい夢を反対するご主人や、はなから否定する、逆ギレ怒る、やめさせる、「お前なんかがやったってダメだよ」って言ってそんな夫がいたとしたらそれは離婚で構いません。

熟年層は、やはりあと10年生きられるだろうか？20年生きられるだろうか？と思っている方達なのです。

しかし、案外100年生きられちゃう時代でもあります。それでも、自分の中でカウントダウンしていくのは大事ですから、善は急げ、やりたいことは急げです。

そんな時に反対するご主人であれば、離婚して自由になる選択をするのは当然ですよね。財産分与して、年金も退職金ももらって、夢の自己実現するというのは、妻の熟年離婚の原因として多くあるのです。

しかし、女性の場合は母性があります。

女性は一度決めたら真っすぐと言われたりするのですが、「この夫と何十年か暮らしてきた情がある」「縁がある」それから世間体や老後の不安も抱えています。

なので、夫が妻の不安と不満に耳を傾けたら妻の方は1回待ってくれる可能性は十分にあります。なので、離婚されたくない夫はそのチャンスを間違えずに受け取ってください。熟年離婚が収まるかもしれません。

妻の熟年離婚には、理由と決意がある

本記事では、妻が熟年離婚を切り出す理由と背景をご紹介しました。

些細な一言や無理解な態度が、これまで我慢を重ねてきた妻の心を一気に突き動かす引き金になることも珍しくありません。

また、熟年離婚を考えている妻も、離婚後自由が勝ち取れるかもしれませんが、その先でいろんな不安がつきまとうのであれば、情と縁を大事にしてもう一度立ち止まるというのもありです。

夫が真摯に反省し、感謝や謝罪、応援の姿勢を見せれば、熟年離婚は回避できる可能性も十分にあります。離婚はゴールではなく、人生を見つめ直すためのひとつの選択肢。

だからこそ、妻の決意を軽く見ず、夫婦としてもう一度向き合う覚悟が問われます。

ぜひ「気づき」と「行動」のチャンスを逃さないでください。できることがまだあるかもしれません。

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